『マルス』原田美枝子が財界の大物役で出演へ 最大の悲劇に襲われた“マルス”の行く末は?
なにわ男子の道枝駿佑が主演を務める『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系)の第6話に原田美枝子が出演することが決定した。 【写真】『マルス』新場面写真(複数あり) 本作は、『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)などの脚本家・武藤将吾が完全オリジナルで描く青春“クーデター”サスペンス。 道枝が演じるのは、落ちこぼれ高校生たちを「俺と一緒にこの世界をぶっ壊そう」と扇動していく19歳の転校生“ゼロ”こと美島零。そのほか、板垣李光人、吉川愛、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、泉澤祐希、江口洋介らが共演に名を連ねた。 原田が演じるのは、国内最大手の総合流通企業・エンダーグループ会長の西城澪子。クロッキー社と世紀の業務提携を発表し、名実ともに日本を動かす存在となるべく、2社は大きなプロジェクトに向けて動き始める。 「この国を新しく作り変えるため」にエンダーグループと手を組む、とゼロに明かしていた國見亜門(江口洋介)。「膿を出し切り国民の目を覚まさせるための荒治療」と話すその思惑とは。そして、西城がクロッキー社と手を組んだ背景には、一体どんな狙いがあるのか。 第5話では、マルスの中にいた“裏切り者”=クロッキー社のスパイが貴城香恋(吉川愛)であったことが判明。「ミスターK」を名乗り、ネット上でマルスへの攻撃を扇動していた香恋。1年前、ゼロの仲間であった倉科エリ(大峰ユリホ)を死に追いやったのも香恋だった。 実は、香恋は國見の娘で、父親の会社であるクロッキー社を攻撃しようとするマルスを監視し、その信頼を失墜させるためのフェイク動画までも作り、裏切りを働いていた。その事実に、逢沢渾一(板垣李光人)らは言葉を失う。 さらに、桐山球児(泉澤祐希)の死という最大の悲劇に襲われたマルス。そのショックは計り知れず、もはや空中分解は避けられない状態に。そんな中、クロッキー社の中にゼロの内通者がいるのではないかという動きも。果たして、バラバラになったマルスはどのように立ち上がるのか。 ■原田美枝子(西城澪子役) コメント 台本を読み、作品を観た感想 台本からビジュアライズすることが難しかったのですが、第1話を拝見して「なるほど!」と腑に落ちました。『マルス-ゼロの革命-』はけっこう難しいお話ですよね。高校生たちの話ではありますが、大人社会、現代社会への警告であったり……。そこへ若者たちが斬り込んでいく、すごく硬派なストーリーだと感じました。 西城澪子をどんなふうに演じたいか 私自身も澪子が置かれた立場と似ているのではないかと思います。若い人たちがどんどん台頭してきて、一緒に走るというよりは、もう先にメイントラックは出たなと感じている部分があり、そうした中で若い人たちを見ていると、「すごく頑張っているな」「こんな面白い人が出てきたんだ」と思うことがあるんです。 もしかしたら澪子もそれと同じような感覚でゼロやマルスのメンバーたちを見ていくのかも、と思っています。生きてきた分だけ知恵や経験もあって、そういう意味でも若者たちを肯定したり、よくないと思う部分は忠告をしたり……。この先どんなストーリー展開になっていくのかはわからないですが、澪子は大人として若者たちの動きや心情を理解できる人間でいられたらいいなと思います。 私の20代は、100人いたら「99人は敵!」って思うくらい尖って生きていたので、ある種マルスの子たちに共感できる部分もあったりはするけれど、そんな中でも1人でもわかってくれる大人がいたら、勇気を持って生きていけると思うんですよね。 撮影現場の雰囲気について すごくよかったです。片山修監督とは『みをつくし料理帖』(2012年)というドラマでご一緒して以来でしたが、安心して撮影に臨めました。江口洋介さんとも十数年ぶりでしたが、そのときはそんなに大きな絡みはなかったので、今回はあらためてゆっくりとお話ししています。 社会への怒りや変えたいという熱い思いを、“動画”という手段に乗せているところがすごく今っぽくて面白い作品だと思います。その中で澪子がどんな影響を及ぼしていくのか、ぜひ楽しみに見ていただけたらと思います。
リアルサウンド編集部