奈良の世界遺産・興福寺五重塔が120年ぶり大規模修理へ、「古都のランドマーク」しばらくお預け
奈良市の世界遺産・興福寺の五重塔(国宝)で、約120年ぶりの大規模修理に向けた準備工事が進む。来年1月末には塔が素屋根(工事用の囲い)に覆われ、修理完了を見込む2031年頃まで「古都のランドマーク」は見られなくなる。
工事の本格化に先立ち、寺の許可を得て塔内に入った。上層の縁側からは奈良の町が一望できるが、欄干は風雨にさらされ傷みが激しいことが確認できる。しっくい壁の剥がれ、重みでめり込んだ部材など随所に傷みもある。一方、柱の所々に赤い塗膜が残り、往時の華やかな姿を想像させる。
読売新聞社は「祈り 未来へ~興福寺五重塔 令和大修理~」プロジェクトの一環として「フォトコンテスト 思い出の興福寺」を実施している。詳細はプロジェクトのホームページで。