新NISAで始めやすい「低位株」投資のベストな銘柄選別術
限られた元手や投資枠の中で新NISAを活用するためには、どのように銘柄を選ぶのがいいのでしょうか(イメージ写真:スムース/PIXTA)
2024年1月から新NISA(少額投資非課税制度)が始まります。通常、投資で得た配当収入や売却によって得た利益に対して20.315%の税金がかかります。しかし、NISAは、指定された限度額までなら、この分の税金がかからないという制度です。株式市場が堅調なことなどからも、新NISAをきっかけに株式投資を始めてみようと思う方も少なくないでしょう。 株式投資の初心者向き手法といえば、株主還元の観点から「配当利回り株」投資などが思い当たるかもしれません。ただ、「大きく値上がりするかもしれないものの、大きく値下がりリスクもある株式」への投資ですから、とりあえずは少額からの投資を始めたいと考える方もいるでしょう。 そうなると、銘柄別の最低投資金額が気になります。2018年10月から株式の売買単位が100株に統一されました。株価が1000円の銘柄のケースを考えると、1000円×100株単位=10万円が最低投資金額となります。 一方で、新NISAで非課税となる上限額は年間240万円まで、通算では1200万円まで。時価1000円の株式なら最低投資額が10万円ですから、もちろんNISA枠に収まる範囲で買うことができますし、残り230万円(240万円-10万円)の十分な年間投資枠を残すこともできます。 「年末のボーナスで少し株を買ってみようか」と思い、とりあえず10万円の範囲で投資できる銘柄を探そうと考えるとしましょう。初めてなので、日本を代表する株価指数である日経平均株価に採用された銘柄を対象に探してみるのもいいでしょう。 そうすると、株価が1000円以下なのは、225銘柄のうち27銘柄しかありませんでした(11月末現在)。意外にも、日本を代表するとされる企業では、10万円以下で投資するには対象銘柄が限られるようです。
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吉野 貴晶