宇都宮の低圧室事故 意識不明の男性死亡 中央署、死因などを捜査
宇都宮市田野町のトレーニング施設の低圧室で2人が意識を失うなどした事故で、宇都宮中央署は29日、意識不明の重体となっていた鹿沼市、競輪選手の男性(57)が28日夜に死亡したと発表した。死因は調査中としている。同署は業務上過失致死容疑での立件も視野に、施設側の安全管理や、操作に問題がなかったかどうかなどを調べている。 事故は12日に発生した。同署などによると、気圧を低くする設備の低圧室を利用していた男性が午前10時55分ごろ、「急病です」と119番した。消防が駆け付けると、男性と、気圧の調整のため内部にいたとみられる施設関係者の女性(53)の2人が倒れていたという。女性は意識を取り戻した。 男性は施設の常連客だったという。女性は施設のオーナーの妻で、客が低圧室を利用する際は一緒に入り、操作を担当していた。