サムスン、初の256GB SD Express microSDカード発表。SATA SSD超えの800MB/秒に到達
Samsungは2月28日、業界初となる256GBのSD Expressに対応したmicroSDのサンプル出荷を開始したと発表しました。 SD Expressは2018年にSD 7.0の一部として定められた規格。これをmicroSDに落とし込んだのがmicroSD Expressで、接続インターフェイスにPCIe 3.1を採用し、NVMe 1.3で転送することで規格上の最大転送速度は985MB/sに達します。 これまでSD Express規格のSDカードは数社から販売されていましたが、microSDカードは市販されていませんでした。 Samsungが発表したmiroSDカードは最大転送速度800MB/sを実現。SATA SSD(最大560MB/s)の1.4倍、従来のUHS-Iメモリカード(最大200MB/s)の4倍高速だとしています。 またDynamic Thermal Guard (DTG) テクノロジーにより、長時間の利用でも最適な温度を維持するとのこと。 最大転送速度624MB/sのUHS-IIIがあるので、UHS-Iと比べるのはどうかとも思いますが、実はSD ExpressはUHS-II / IIIとは互換がありません。SD ExpressをUHS-II / III機器に挿入するとUHS-Iとして動作するので注意が必要です。 そのUHS-Iに対応した1TBのmicroSDカードも発表しています。 Samsungの第8世代V-NAND技術が使われており、これまでSSDでのみ可能であった大容量パッケージを実現したとのこと。また、深さ1mの塩水に72時間耐える防水性能、-25℃~85℃で動作可能な温度性能、最大5mの高さからの落下に耐えられる耐落下性能なども備えたタフネス仕様となっています。 256GBのSD Express microSDカードは年内に、1TBのUHS-1 microSDカードは第3四半期に発売します。
山本竜也@TechnoEdge