海洋監視強化へ滞空型無人機MQ-9Bシーガーディアンの導入決まる 海自鹿屋航空基地で今夏、同型機を試験運用 配備先は「今後検討」 防衛省
防衛省は15日、海洋監視強化のために海上自衛隊に導入予定の滞空型無人機について、米ジェネラル・アトミックスの「MQ-9Bシーガーディアン」を選んだと発表した。2028年度に初号機の運用を開始し、32年ごろまでに計23機取得する計画。配備先は「今後検討する」としている。 【写真】海上自衛隊鹿屋航空基地を離陸し上昇する大型無人機シーガーディアン(MQ9B)=6月14日、鹿屋市
滞空型無人機導入を巡っては、23年5月~24年9月、八戸航空基地(青森)や鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)でMQ9Bを使った試験運用を実施している。齋藤聡海上幕僚長は7月の記者会見で「(鹿屋は)将来的な運用の拠点になる可能性も十分ある」と述べている。 同省によると、取得費は管制システム(操縦席)を含む1式当たり平均約120億円。25年度予算の概算要求に262億円を盛り込んでいる。MQ9Bは全長約11メートル、幅約24メートル。航続距離は約4800キロ。赤外線カメラや合成開口レーダーなどを搭載する。 政府が22年12月に閣議決定した防衛力整備計画は、おおむね10年以内に海自が無人機部隊を2個持つと明記する。
南日本新聞 | 鹿児島