「30代はわかりやすいダメ子でした」アン ミカ、お互い第一印象が悪かった夫と40歳で結婚して13年目の今
いろいろな恋愛も経験して、「もう恋愛なんていいや。もう結婚なんて考えません」、そう思って覚悟を決めて大阪から東京に出て行ったんです。そしたら旦那さんと出会いました。 旦那さんはお兄さんが有名な映画の監督さんだったり、お母さんもハーバード大学で絵画、美術のメンターだったり、身元もちゃんとわかっていたので、前の彼のようなスパイではないとわかり、安心してつき合えました。その後、私が40歳のときに結婚。今年で結婚して13年目になりますが、今も楽しく過ごせていますね。40代も50代になった今も楽しいです。年齢を重ねるごとに楽しくなっていく気がします。
■年齢を重ねたからこそ出る強み ── アン ミカさんのように、年齢を重ねながら魅力が増していかれる方もいますが、なかには自分の年齢を気にする方もいます。アン ミカさんが考える素敵な年齢の重ね方とは、どんなことだと思いますか? アン ミカさん:歳を重ねるごとに一番余裕を持てるのは経験ですよね。素敵な音楽を聴いたり、好きな場所に旅行したり、自分しか持てない経験を積んでいって、自分の話を語れる人になるとか。
または、人を許せるようになるような大きな器を持つようになるといいですよね。若いときって勢いで怒ったり文句言ったりすることもあるかもしれませんが、年齢を重ねて若い子たちの話を聞いてあげられる人になる。そうかそうかと聞きながら、それぞれの正義や立場があるからさって。もちろん説教しているわけでもなく、「お互いのことを思いやれたら素敵だよね」と伝えられたらいいですね。 あと、見た目や美貌だけに特化するから自信をなくすのであって、笑顔も若いときの笑顔も素敵だけど、大人になって優しい笑顔だとか、あの人といるとまた会いたくなるとか。選ぶ言葉もそうですよね。お店を知ってるのもいいし、そうしたすべての経験値が魅力となって、積み重なっていくのかなと思います。
PROFILE アン ミカさん 1972年韓国出身、大阪育ち。1993年パリコレ初参加後、モデル業以外でも、テレビ・ドラマ・TVCM出演など幅広く活躍。「漢方養生指導士」「日本化粧品検定1級」などの多数の資格を活かし、化粧品、洋服、ジュエリーなどをプロデュース。自身初、絵本の翻訳を担当した『スパゲッティになりたいラーメン じぶんをすきになるえほん』(KADOKAWA)が好評発売中。 取材・文/松永怜 写真提供/アン ミカ
松永怜
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