来季以降セ、パ両リーグ公式戦で延長タイブレーク制導入検討
日本野球機構(NPB)が来季以降のセ、パ両リーグ公式戦での延長タイブレーク制の導入を検討していることが28日までに分かった。今後、本格的な審議に入る。 【写真】12球団監督会議で座長を務めた阪神・岡田彰布監督 タイブレーク制の導入検討の背景には選手の体力的な消耗、負担軽減、さらにプロ野球の魅力向上を最大のテーマに掲げる榊原定征コミッショナーの「引き分けでファンが本当に納得するのか?」との所見があるとみられる。 日本国内でもすでに高校、大学、社会人野球で採用。また、米大リーグでも新型コロナウイルス感染防止策の特別ルールとして、2020年から延長十回以降は無死二塁から開始するタイブレーク制を導入し、現在も継続されている。また、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、五輪など国際大会でも採用されており、世界的な流れともなっている。 タイブレーク制については、今年から公認野球規則にも新たに記載され、「所属する団体の規定に従う」と注記されている。ただ、昨年1月の12球団監督会議で、阪神・岡田監督が「引き分けも戦術のうち。アマチュアにならう必要はない。俺は反対」と語るなど、現場からの反発も予想される。 NPBでは今後、導入するイニングや走者の状況など議論を深めていくことになる。