浜中春の風物詩 鎌掘り漁 ホッキ最盛期
動力を使わず人力でホッキを捕る「鎌掘り漁」が北海道浜中町内の霧多布地区で行われている。船で網を引くけた引きとは別に、浜中漁協が行う独自の漁法で、春の風物詩となっている。 さおの先端に鎌と熊手が付いた専用の漁具を使い、浅瀬に入って手に伝わる感覚を頼りにホッキを捕る伝統漁。経済的にも環境にも優しいことから20~70歳代と幅広い漁業者が操業し、女性も1割ほどいるという。資源保護のため漁期は15日間限定で、1日4時間以内と定めている。 今期は4月26日に初日を迎え、今月11日までの7日間で13㌧を出荷、22日から後半がスタートした。ほっき鎌堀漁業部会(47人)の横山泰典部会長(45)は「今年は天候がよく、安定して漁ができている。漁獲も価格ももう少し上がってくれれば」と期待している。
釧路新聞