富山県の高岡向陵高生が職業体験 のむら商工振興会、地域活性化と人材確保へ受け入れ
富山県高岡市の「のむら商工振興会」は、地元の高岡向陵高校生を対象にインターンシップの受け入れ事業に取り組んでいる。地域活性化を目的に、将来の人材確保にもつなげようと、3月に会員企業18社で初めて実施した。本年度は年2回に回数を増やし、生徒が複数の業種を体験できるよう協力していく。 のむら商工振興会は前年度、地元の野村地区にある高岡向陵高校からインターンシップ受け入れの依頼を受けた。会員企業155社にアンケートを行ったところ、25社が可能と回答。このうち18社が3月、現在の3年生38人に体験の場を提供し、業種は建設や製造、販売など多岐にわたった。 宮袋誠校長は「地域から見守られ、育ててもらっていると実感した」と話す。生徒たちにとっては学校周辺にある身近な企業で、親身に対応してもらえたという。 同校はこの連携を生かし、キャリア教育のさらなる充実を図る。本年度は8月と3月に2回行い、就職を希望する2年生が1人2業種を体験する。1年生は企業を取材し、進路選択の参考にする。
のむら商工振興会の西村博邦会長は「地域の活性化に取り組む原点として生徒を受け入れたい。事業を糸口に、地元で働いてもらえればいい」と期待を込めた。