宮城・松島の円通院と松島離宮で紅葉ライトアップ 瑞巌寺は11月1日から
紅葉シーズンに合わせ、松島町の円通院と観光施設「宮城県 松島離宮」で、夕方から夜にかけて境内の木々や建造物を照らす「紅葉ライトアップ」が開かれている。円通院は11月17日、松島離宮は11月24日まで。 円通院はモミジなど約250本の木々をライトアップし、幻想的な雰囲気を演出する。今年は異常気象の影響で色付きの差が大きく、毎日ライトを微調整して木々のグラデーションを楽しめるよう工夫した。「心字の池」では、水面(みなも)に映り込む上下対称の「逆さモミジ」が見られる。 境内奥の洞窟には、竹でできた竜が山の麓にある人家を見守るオブジェを展示。頻発する自然災害を念頭に、水をつかさどる竜と人が共生する願いを込めた。天野晴華住職は「静かな世界の中で、自分の内なる心に向き合う時間を過ごしてほしい」と語った。 松島離宮は、庭園のモミジ96本を白や紫、緑など色とりどりのライトで照らし、10カ所のフォトスポットも設ける。庭園にあるレルツタワーでは「松島の歴史と文化」をテーマにしたプロジェクションマッピングを映し出すほか、施設内の飲食店でカキなどの地元グルメも楽しめる。 瑞巌寺では11月1日~11月24日、境内をライトで彩る「秋の夜間参拝」もある。仙台藩祖伊達政宗が繁栄と平和を願って詠んだ和歌「松島の松の齢(よわい)に此(こ)の寺の末栄えなん年はふるとも」をイメージした光と音で、本堂前の白砂の庭を演出する。 円通院は午後5時半~午後9時で、大人1300円、小学生以下無料。松島離宮は午後4時半~午後9時で、大人1300円、小学生650円、小学生未満無料。
河北新報