【菊花賞・コメントのツボ】ダノンデサイルは距離に不安なし 横山典弘「千二にいったほうがヤバいです(笑い)」
[GⅠ菊花賞=2024年10月20日(日曜)3歳、京都競馬場・芝外3000メートル] <栗東トレセン>3冠馬を除いたダービー&菊花賞の2冠制覇は1973年タケホープ以来出ていない。4番ダノンデサイルは実に51年ぶりの記録を狙うことになる。また、鞍上の横山典は勝てば98年セイウンスカイ以来、26年ぶりの菊花賞制覇。歴史的Vに向けてジョッキーは「先週、追い切りに乗せてもらったんですけど、さすがだなという動きをしてくれました」と仕上がりに合格点をつける。三千の距離については「何も不安がないです」と即答。「千二にいったほうがヤバいです(笑い)」と冗談を交える余裕を見せた。 神戸新聞杯を逃げ切った10番メイショウタバル。浜中は今週の追い切りについて「当該週ですし、テンションも上げたくなかったんですけど、馬場入りをなかなかスムーズにできなくて、ちょっとテンションが高く、結構ひっかかって追い切りを終えたという感じ。思ったより時計も出てしまいました」と正直に語った。 神戸新聞杯3着の11番ショウナンラプンタ。デビューから8戦連続タッグを組むことになる鮫島駿は「ここ3走が左回りでしたし、右回りというのがまずポイントかなと思います」と課題を挙げた。 名門・友道厩舎は2頭をラインアップさせた。14番メリオーレムについて石橋助手は「馬場が合わなかった感じの前走。悲観する負け方ではありませんでした。使って調子を上げるタイプ。折り合いに心配はなく、操作性もいいので」と巻き返し宣言。17番アドマイヤテラも「鮮やかな勝ち方だった前走。もともと長距離でいいタイプとみていたので、操作性の良さを生かして好レースを」と感触は上々だ。 <美浦トレセン>セントライト記念を勝ってここに臨む13番アーバンシック。秋華賞(チェルヴィニア)に続く2週連続GⅠ勝利を狙うルメールは「前走のゴールの後、まだ走れそうだったから、距離を延ばすのは全然問題ないと思います」と3000メートルを歓迎する。勝敗のカギとして「内側を走るのが大事だと思います。ずっと大外を走ったら3200メートルになりますので(笑い)」と冗談交じりに話し、最後は「勝つ自信があります」とキラーフレーズが飛び出した。 毎回大崩れせずに奮闘している9番コスモキュランダ。加藤士調教師は「かなり状態はいいなと思ってます」と中間の気配を伝え、「この舞台は合っていると前から思っていました。馬体を見ても長いところの馬かなと思いますし、性格もリラックスしていますし、スタミナもあります」と狙い澄ました“菊”であることを強調した。 菊花賞といえば条件戦を勝ち上がったばかりの馬が活躍することが多い。今年、その筆頭となるのは16番ヘデントールだろう。テン乗りとなる戸崎圭は、稽古の手応えについて「レース映像を見たイメージよりもすごくいい感触を得まして、跳びも素軽いですし、操縦性も思ったより良かったです」と100点をつけた。
東スポ競馬編集部