“ようかい体操”大ヒットから10年、27歳俳優の現在「朝ドラに出られるように」
“モテキャラ”を表現したい
――収録はいかがでしたか? 高野:かなりの話数を収録していくうちにいつか慣れるかなと思っていたのですが、難しいことがたくさんあり、最後の最後まで慣れなかったです(苦笑)。声優の方は、普段からすごいことを自然にこなしているんだと改めて痛感しました。 絵に声を当てて命を吹き込むことは奥深さがありますよね。アニメーションはみなさんの努力とスキルの積み重ねで成り立っているんだと思いました。 ――入道連助というキャラクターは、どのように理解して演じましたか? 高野:成績優秀のクラス委員で、適格なツッコミをするし、基本的に冷静です。みんなに対しても勉強を教えたり、男らしいポイントはたくさんありつつ、次第に入道のバックボーンが見えてきて、さらに好きになりました。とても深みのあるキャラクターだと思います。セリフも荒いけれど、芯があり言葉のひとつひとつが魅力的なんです。 ――どういう仕上がりをイメージしましたか? 高野:原作でも入道はクラスのみんなに信頼され、女子メンバーからもカッコいいと見られているモテキャラなので、ちゃんとそれを表現したいなと。視聴者の方からもモテるというか、ちゃんと愛してもらえるキャラクターになればいいなと願っていました。
映像作品は念願だった
――声優デビューも含め今年は仕事が充実されていて、Dream5でデビューして芸能活動も15周年、妖怪ウォッチ「ようかい体操第一」から10年、ソロの音楽活動も5周年という節目の一年でしたね。 高野:本当にありがたい環境にいさせてもらっているなと思っています。今年は映像作品にたくさん出演させていただきましたが、それは念願だったんです。高校卒業後に福岡から出てきて、最初の目標がドラマに出て自分の家のテレビに映ることでした。 だから舞台をやらせてもらい、今は映像のお仕事もやらせてもらって、望んでいた仕事をたくさん経験させてもらえていることに感謝しています。 ――直近では写真集のイベントもあり、これまで見せたことがない表情をファンの方にお届けできる機会も増えたのではないでしょうか? 高野:まさにそうですね。タイトルをずっと迷っていたのですが、最終的に「sin」にしました。これは撮影がシンガポールだったのですが、シンガポールのHが入ってないsin、いい3文字だなと思っていたんです。そこへまさに今年の活動で、映像にたくさん出せてもらっていること、環境が“新しく”なっていっている今の自分ということで、写真集のタイトルを「sin」にしました。