「横浜刑務所で作ったパスタ」に大行列…口コミで話題、年間3万袋超を売り上げ
刑務所の受刑者が作った家具や食品などを購入できる「第52回横浜矯正展」が2日、横浜市港南区の横浜刑務所前で開かれた。 【表】受刑者が作るものは時代とともに変わっていく
矯正展は、受刑者の社会復帰や刑務作業への理解を広げる機会にしようと、同刑務所などが主催している。横須賀刑務支所で作られた洗濯せっけん「ブルースティック」や甲府刑務所で製作された牛革のソファなど、全国の刑務所で製造された品がずらりと並んだ。売り上げの一部は、犯罪被害者の支援に役立てられているという。
この日、横浜刑務所の目玉商品「横浜刑務所で作ったパスタ」(330円)などを販売する製麺ブースには大行列ができた。同刑務所には全国で唯一、製麺工場があり、1998年から学校給食用のうどんを製造。ひやむぎや中華麺などの製造販売を手がけてきたが、コロナ禍でパスタの輸入量が過去最多になったというニュースに職員が目を付け、昨年4月からはパスタの製造を開始した。口コミなどで話題になり、1年間に約3万1500袋を売り上げた。
祖母と2人で訪れた東京都足立区の会社員(30)は「もちもちでおいしいと聞いた。ミートソースパスタにして夕食に食べるのが楽しみ」と顔をほころばせた。