15,000世帯で断水続く石川・七尾市へ県の水道用水が通水開始 輪島市では川の水を使った簡易浄水施設を設置 能登半島地震から4週間
能登では今もおよそ4万1200戸で断水が続いていますが、水の確保についてはメドが立ちつつあります。能登半島地震で被災し復旧作業が進められてきた石川県の水道用水が29日、七尾市まで通水されました。 【写真を見る】15,000世帯で断水続く石川・七尾市へ県の水道用水が通水開始 輪島市では川の水を使った簡易浄水施設を設置 能登半島地震から4週間 記者 「29日からあちらに見えるタンクに県水の通水が始まり、水が貯められていくということです」 市内の7割近くにあたる約1万5000世帯で断水が続く石川県七尾市。白山市鶴来から七尾市能登島までの石川県の水道用水のうち、中能登町金丸から七尾市藤橋町までの間で水道管の復旧作業が進み、29日朝から水を貯める七尾市の岩屋浄水場まで水が通されました。 名古屋市上下水道局 堀口茂さん 「おそらく早いうちに、2月初めには出せるようにと進めている。まだまだ時間がかかるが調査しながら1日でも早く届けられるように」 今後、浄水場から各家庭までの水道管で漏水がないかなどの点検が行われたあと水が供給されることになっていて、七尾市では3月中にほとんどの地域で断水が解消される見込みです。 記者 「輪島市では臨時の浄水施設を設け、1日も早い断水解消を目指します」 一方、輪島市では川の水を取り込んで水道水として使用するための臨時の浄水施設が設置されました。三井町に設置された施設は30日以降、通水試験が可能になる見通しで、1日も早い断水の解消を目指します。 また門前地区でも近く整備される予定です。 ■今後の復旧見通しは… 石川県の水道用水の地図です。 白山市の鶴来浄水場から加賀市と七尾市能登島へ水道水が供給されています。このうち中能登町までは今月4日までに復旧していました。29日に復旧したのは中能登町から七尾市藤橋町の間、約16キロの区間です。 そして七尾市内の水道の復旧見込みです。 地下水などの「自己水」を使う田鶴浜は2月前半で、富山湾側の大泊町、庵町なども2月前半の予定です。 市内中心部や中島町の一部などでは2月後半、和倉町や石崎町では3月中となっています。そして能登島は4月以降です。県の水道水が供給される地区の復旧は、2月後半以降に本格化します。
北陸放送