蓮舫氏が勝つための条件は「投票率65%」? 小池都知事の戦略は「選挙を盛り上がらせない」
「メディア露出で差が埋まった」
実際、立憲民主党のさる閣僚経験者も、 「小池さんが蓮舫の直後に出馬表明を行わなかったのは正解。蓮舫は肩透かしを食ったよね。やはり小池さんの方が一枚上手ですよ」 と歯ぎしりをする。 それでも強気の姿勢を崩さないのは、立憲民主党の都連幹事長にして、蓮舫議員の盟友として知られる手塚仁雄(よしお)代議士だ。 「出馬会見後のメディア露出によって差がさらに詰まった。小池さんと自民党は一蓮托生だという訴えが効いているように思います。本人も手応えを感じながら、今は意気軒昂に公約作りをしています」 現職が敗北したことはない。これが都知事選の歴史である。一方で何が起こるか分からない――これもまた、首都決戦の歴史の一つである。 後編では、小池都知事の学歴詐称疑惑と蓮舫氏の二重国籍問題、両者が抱える過去のスキャンダルについて、どちらが傷の方が深いのかを専門家に聞く。
「週刊新潮」2024年6月13日号 掲載
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