市川由紀乃が芸能活動休止 卵巣腫瘍の疑い、近く入院し治療に専念、関係者「芯の強い性格で、多少の体調不良は顔に出さなかった」
演歌歌手、市川由紀乃(48)が卵巣腫瘍の疑いと診断され、当面の間は活動を休止し近く入院して治療に専念することが7日、公式サイトで発表された。 所属事務所によると、市川は病院嫌いで健康診断を受けてこなかったが、先輩女性歌手から強く勧められ5月下旬、東京都内の病院へ。血液の精密検査とMRI検査を受けた結果、血液の数値に異常があり緊急の治療を要する腫瘍が見つかった。良性か悪性かは手術による組織検査で判明。その結果で治療方針が決まるという。 市川もサイトに直筆文書を寄せ、活動再開時期は未定と報告。「前向きな気持ちを忘れずに現実と向き合い、困難を乗り越えて皆さまに『戻ってきてよかった』と思って頂ける歌を届けたい。療養と共に心の鍛錬に励んで参ります」と誓った。関係者の1人は「芯の強い性格で、多少の体調不良は顔に出さなかった。1日も早く健康を取り戻してほしい」と願った。 今回の治療専念で、13日に東京国際フォーラムで行われる演歌イベントと7月6日から明治座を皮切りに始まる公演「松平健芸能生活50周年記念公演」(2025年1月26日まで)には不参加。「松平-」での代役は、北翔海莉と音波みのりに決まった。このほか、今年8月までの公演や番組出演は全て見合わせるという。 ちなみに、卵巣は子宮の左右に1つずつある臓器で、卵子を作り女性ホルモンを分泌する。日本産科婦人科学会の公式サイトによると、そこにできる腫瘍は良性、悪性を含めさまざまな種類があり、小さいうちは無症状のことが多い。大きくなって破裂すると、強い下腹部痛を伴うことも。治療は手術が原則で、悪性の場合、その多くは抗がん剤が必要という。 ■市川 由紀乃(いちかわ・ゆきの) 本名・松村真利。1976(昭和51)年1月8日生まれ、48歳。埼玉県出身。93年8月、「おんなの祭り」でデビューしたが、燃え尽き症候群にかかり2002年から一時休業。06年10月に活動を再開し、15年に「命咲かせて」が大ヒットした。「心かさねて」のヒットした16年と17年にNHK紅白歌合戦に連続出場。周囲から生真面目な性格と言われるが、大のお笑い好き。今年3月には女の情念の深さを歌う新曲「ノクターン」を発売した。