「だまされたふり作戦」で受け子を摘発…お手柄の銀行員、70代女性との会話で感じた違和感を見逃さず
高額の現金を引き出そうとした高齢女性に対応し、うそ電話詐欺を未然に防いだとして、鹿児島南警察署は、鹿児島市東谷山2丁目の鹿児島銀行東谷山支店の行員牧野ゆう子さん(40)に署長感謝状を贈った。 【写真】中島和幸署長から感謝状を受ける鹿児島銀行東谷山支店の牧野ゆう子さん(右)=鹿児島市の鹿児島南警察署
同署によると、8月22日、同市の70代無職女性が「高額の現金を下ろしたい」と来店。窓口の職員から報告を受けた牧野さんが現金の用途を聞くと、女性は「理由を言いたくない。答えられない」などと話したため、詐欺の可能性があると判断し、同署に通報した。 女性が前日に東京都のアパートに現金約500万円を送っていたことが判明。県警は警視庁と連携し、送付先に捜査員を先回りさせて受け子を摘発する「だまされたふり作戦」で、都内の男(51)を23日現行犯逮捕した。 9月25日にあった贈呈式で、中島和幸署長から感謝状を受けた牧野さんは「会話の中で抱いた違和感をきっかけに、お客さまのお金を守れてよかった。特殊詐欺は身近にあると改めて実感した」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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