巨人阿部監督の大城スタメン外しの意図は「岸田、小林の振る舞いを勉強してほしい」
◆JERA セ・リーグ 巨人3x―2広島=延長12回=(13日・東京ドーム) 巨人が広島にサヨナラ勝ちし、阿部体制初の5連勝。貯金を今季最多の3とし、単独2位に浮上した。同点の延長12回1死二塁で大城卓三捕手(31)が満を持して代打で登場。右中間を破る劇打を放ち、主砲・岡本和真内野手(27)が二塁打でつくったチャンスを引き分け寸前でものにした。投げては2年ぶりに先発した右腕・堀田が4回を、2番手の左腕・井上も2回を無失点に封じるなど、若手が好投。勢いに乗って、14日の第3戦で今季初の同一カード3連勝を狙う。 【動画】延長12回、代打・大城が決めた!今季初サヨナラ勝ち * * * * 阿部監督は大城卓をなぜスタメンから外したのか。試合後、「岸田、小林のキャッチャーとしての振る舞いを勉強してほしい。見て、どう感じて、本人がやるかだけ」と狙いを明かした。 球団初の捕手出身監督。開幕前、大城卓について熱く語っていた。「キャンプ中、投内連係でミスした投手に(坂本)勇人が厳しいことを言っていたけど、誰がしなきゃいけないんだって言ったら、卓三。『どこ投げてんだよ』みたいな。できるようになったら、もっと捕手としての評価が上がる」とリーダーシップを求めていた。 配球に正解はない。リード面は大城卓、小林、岸田それぞれに良さがある。起用は大城卓をメインとしつつ「相性やコンディションも重視したい」と併用を掲げ、菅野先発時は2戦連続で小林。堀田で岸田を今季初先発に指名した。 前日12日の広島戦、戸郷とバッテリーを組んだ大城卓は5回(4失点)で途中交代した。先発から外れたことで生まれた代打サヨナラ打に、阿部監督は「まだまだいいキャッチャーになれると思う。期待しています」と更なる成長を願った。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)
報知新聞社