【業者直撃】修理代90万円…“トイレ修理詐欺”か ネット検索に「落とし穴」【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
日本テレビの情報提供サイトに50代の女性からこんなSOSが寄せられました。「トイレが壊れたのでネットで調べた修理業者に依頼したら90万円を支払うことに…何とかお金を取り戻したい」。 女性が業者を探すのに利用したのは、いわゆる“暮らしのレスキューサービス”を紹介するウェブサイトです。見積もりや相談は無料で、トイレやキッチンの修理など水回りのトラブルにすぐ駆けつけるなどとうたっています。 実は今、こうした暮らしのレスキューサービスに関するトラブルの相談件数が急増しています。2020年度以降、急激に件数が増えていますが、背景には、ネット広告で業者を選ぶ人が増えたことがあるといいます。高額請求をする業者の実態。私たちは、情報提供者の女性に90万円を支払わせた業者を徹底的に追及しました。 ◇ 情報を寄せてくれたのは、埼玉県内のマンションでひとり暮らしをする女性です。 トイレの修理を依頼した鈴木さん(仮名・50代) 「金額聞いてぶっ飛びました。『えっ!?』て。でも、相場も分からない。漠然と水回りが高い印象があった」 10万円程度が相場だといわれるトイレの配管修理ですが、前払い(4万円)と工事代(86万円)、合わせて90万円も請求されたといいます。一体、何があったのでしょうか。 修理の依頼を受けて下見にきたのは、若い印象の男性作業員だといいます。 男性作業員 「温水洗浄便座はもう直せないので、交換になりますね」 「トイレの型が古すぎて合うものがないので、トイレ一式の交換になります」 男性作業員はそう言うと、費用は10万円だと説明しました。 しかし、工事当日、トイレを外し終えた作業員は、小型カメラで撮影した床下の様子を見せながら… 男性作業員 「床下の配管が壊れています。このままでは下の階に汚水が漏れて賠償問題になりますよ。すぐに工事しないといけませんね」 床下の配管の不具合で大変なことになると言い、配管の取り換えなど、総額で90万円かかると言ってきたのです。 トイレの修理を依頼した鈴木さん(仮名・50代) 「トイレがない状態でこのままにしておけないし、わたしもあと数時間で仕事で出ないといけないから、とにかくこの時間でやってもらわないと困るってのがあった」 下の階の住人に迷惑はかけられないとその場で工事をお願いし、代金を支払いました。 翌日、友人からだまされた可能性を指摘された鈴木さん。慌てて業者が置いていった名刺の電話番号にかけましたが、業者が電話に出ることはありませんでした。