パリ世代の主将MF藤田譲瑠チマの素顔に迫る「自分よりもガタイが強そうな相手を吹っ飛ばした時が一番気持ちいい」。その工夫とは | 内田篤人のFOOTBALL TIME
【国内サッカー・ニュース】DAZNで配信している『内田篤人のFOOTBALL TIME #177』では、松井大輔氏をゲストに迎え、今月開幕するパリ五輪予選を兼ねる『AFC U23アジアカップ』に臨むU-23日本代表を特集。パリ世代の中心選手のMF藤田譲瑠チマの素顔に迫った。 ●【動画】藤田譲瑠チマに10の質問インタビュー&フットサル戦術を松井大輔が解説|内田篤人のFOOTBALL TIME #177
ナイジェリア人の父を持つU-23日本代表のMF藤田譲瑠チマは、東京ヴェルディの下部組織に在籍し、17歳でJリーグデビュー。正式にトップチームに昇格した2020シーズンはJ2で41試合に出場し、20歳でA代表デビューを飾った逸材。その後は徳島ヴォルティス、横浜F・マリノスを経て、昨夏からベルギーリーグのシント=トロイデンVVに完全移籍。今季はここまでリーグ戦22試合に出場し、更なる進化を遂げている。パリ世代の代表では、キャプテンマークを巻く22歳の素顔に迫った。 自分自身を「うるさい」と表現し、「授業中に落ち着きがなくて先生に怒られたり、うるさ過ぎることで1番前の席にされることは多々あった」と小学生の頃のエピソードを明かす藤田だが、チームメイトがゴールした際には恥ずかしいという理由でゴールセレブレーションの輪に参加しないことがよくあると言い、シャイな一面も兼ね備えている。 そんな22歳が他の選手と負けないと自負しているのは、「90分間声を出すこと」。その理由として「自分自身のリズムを作る上で大事な部分の一つではあるので、自分が声を出している方が良いプレーができたり、リズムに乗っていけるということに気づいてからはそのためにやっている」とワケを語る。 以前の番組内で内田篤人氏から「ギリギリ耳で反応できるかどうかくらいの高さの声」とイジられるほどのハイトーンボイスの持ち主。自分自身でも「カラオケで出そうと思ってもあの声を出せるわけではないので、なんでなのかなと自分でも不思議」と苦笑いを浮かべ、「でもサッカー中になるとあの声になってしまうんです」と自身の特徴を語っている。 そんなボランチを主戦場とする藤田の武器は、「相手のカウンターの芽を摘むところやセカンドボールを拾うところは得意なプレー」と言及し、続けて「自分よりもガタイが強そうな相手を吹っ飛ばした時が一番気持ちいい」と自身の長所を口にする。 試合中にデュエルの局面を制すために「相手のタイミングに合わせたら負けてしまうので、少し早く体を当てたり、相手が準備していない時に体を当てて、そのタイミングは考えながらやっている」と175cmという体格でも当たり負けしない工夫を凝らしている。 パリ世代の中心選手としてパリ五輪予選を兼ねるU23アジアカップに臨む藤田は、自身が目標に掲げる優勝に向けて「チーム力」をポイントに挙げ、「中2日で試合が続いていくので、全試合同じメンバーでは戦えないと思う。誰が出ても同じようなサッカーをすることが大事になってくる」とその理由を口にする。 その上で「パリのための大会ではありますけど、まずは自分たちがアジアで1位にならなければいけないと思うので、そのためにしっかり結果を残したい」とアジアカップへの決意を語っている。