佐久間みなみが行ってみた!世界が注目するブラック・アーティスト、待望の日本初個展『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』
4月24日から森美術館で開催されている『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』にTokyo Art Vibes∞のナビゲーターである佐久間みなみアナウンサーが行ってきました。 【画像18枚】佐久間みなみがナビゲートするアート展の写真を見る シアスター・ゲイツさんはアメリカ・シカゴを拠点とし、彫刻、陶芸、建築、音楽など幅広いジャンルで活躍するアーティストです。イギリスの現代美術雑誌『アートレビュー』が毎年発表している、アート界でもっとも影響力のある100組のランキング「パワー100」の2023年版で7位に入るほど世界で注目されています。
ゲイツさんの“日本愛”、“常滑(とこなめ)愛”が凝縮!
ゲイツさんの個展としては最大規模となる今回の展覧会には、“日本愛”、“常滑(とこなめ)愛”が詰まっています。というのも、ゲイツさんは2004年に陶芸を勉強するため愛知県・常滑市を来訪。以来、20年にわたって地元の作家さんなどと交流を続けてきたからです。 ゲイツさんは「常滑は私を変えてくれた場所であり、私がよりよいアーティストになるために、鍛えられ、インスパイアされた場所です。私にとって常滑は世界中のどこよりも重要な土地であり、展覧会のタイトルもTOKONAMEにしたかったぐらいです」とその愛を語ります。 常滑市も「自分たちが気づかない魅力を発信してくれる」と、この展覧会の開催期間中、ゲイツさんに市の応援大使を委嘱しました。 実際、会場の随所から“常滑愛”が感じられます。最も顕著なのが、天井までうずたかく積まれた約2万点の常滑焼。これは2022年に亡くなった常滑焼作家の小出芳弘さんが遺した作品で、ゲイツさんがすべてを引き受けることを決めて、この展覧会で展示した後、シカゴに持ち帰るというコレクションです。 佐久間アナは「ゲイツさんの“いろいろな過程も含めて見てほしい”という考え方から、陶器の一部は箱に入っていたり、新聞用紙にくるまれていたりしているのが、とてもリアリスティックですね」と“見せる手法”に感心していました。