シンガポール資本の高級ホテル「バンヤンツリー」、日本の山岳リゾート地の長野県白馬村に建設へ
世界17カ国で70以上のホテル運営 タイのホテルは五つ星
投資事業などのウェルス・マネジメント(東京)は20日、子会社が長野県北安曇郡白馬村の白馬八方尾根スキー場の麓にホテル開発用地約3・3ヘクタールを取得したと発表した。 【写真】リゾートホテルが建設される予定の場所
客室数は156室を想定 富裕層の利用を想定
シンガポール資本の高級ホテル「バンヤンツリー」グループの日本法人とホテル運営の業務委託契約に向け基本合意。建設するホテルは客室数156室の想定で、2025年4月着工、28年夏開業を予定する。
バンヤンツリーグループは世界17カ国で70以上のホテルを運営する。このうちタイの「バンヤンツリーバンコク」は、最高級の五つ星とうたっている。ウェルス社によると、白馬にも同じ最上位ブランド「バンヤンツリー」を誘致予定で、富裕層を中心としたインバウンド(訪日客)の利用を想定する。
取得地は初級コース「咲花(さっか)ゲレンデ」に隣接し、冬はスキー、夏は避暑地として集客を見込める。同社は「収益性が高いリゾートホテルを開発できる」と判断した。
「このクラスのホテルは北陸甲信越のスノーリゾートにはない」
構想では鉄筋コンクリート造り6棟(延べ計約3万平方メートル)を設け、最大で地上5階、地下5階。バンヤンツリーの日本法人が運営し、ウェルス社の子会社が人員確保などを担う。同じ方式で京都市の二つのホテルを運営しており、京都・東山と神奈川・箱根でもホテル開発を進めている。
白馬村の不動産業者によると、村内の既存ホテルは三つ星相当が最高。バンヤンツリーに関し「このクラスのホテルは北陸甲信越のスノーリゾートにはない」としている。