「リアルな話をすると…」酒井高徳の答が意外すぎてびっくり。サッカーが遊びから仕事に変わったタイミングは?
夢が終わるタイミング
酒井選手が日本代表に招集されていた時代、チームメイトには香川真司選手、長友佑都選手、内田篤人選手といったヨーロッパのメジャークラブで活躍する選手がいた。 「篤人くん、佑都くん、真司くんを見ていて、自分もビッグクラブに行ってサッカーをしたいと。ドイツなら、ドルトムント、バイエルンといったクラブに食い込んで行けるような成長をしたいと思いながらキャリアを積んでいました」 残念ながら、酒井選手はその領域に辿り着けなかった。それがつまり、“夢の終わり”ということである。 「代表を引退して、(ドイツのハンブルクで)降格も経験して、家庭の事情もあって。いろんな要素がありますが、基本的には自分の夢を追いかけるためのサッカーは終わったという感覚で日本に戻ってきました。もちろん神戸では自分の力を示しますよ。これまでの経験をクラブに還元したい気持ちは間違いなくある。そこに嘘偽りはありません」 酒井選手は「ただ…」と言葉を継ぐ。 「海外移籍した当初に思い描いていた夢から外れた道に来たのも確かです。そういう覚悟で日本に帰ってきてから、サッカーへの意識が仕事に変わりましたね」 夢を追う、追えなくなる。そこが酒井選手にとっては境目となる。では、海外移籍の意義とは? その答の最後に彼ははっきりとこう言った。 「ヨーロッパは夢しかない」 なぜ酒井選手は「夢しかない」と断言したのか。 <パート2に続く> 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長) <選手プロフィール> 酒井高徳(さかい・ごうとく) 1991年3月14日生まれ、新潟県出身。176センチ、74キロ。三条SSS-レザーFCJrユース-新潟ユース-新潟-シュツットガルト(ドイツ)-ハンブルク(ドイツ)-神戸。ワールドカップ参戦2回(14年、18年)。12年のロンドン五輪にも出場と、国際経験が豊富。Jリーグ屈指のDFで、プレーはもちろんメディアへの対応も一流である。
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