台湾からリエン・ユーハンとロイ・チャンが来日、高橋一生&水川あさみとの共演エピソードを披露<零日攻撃 ZERO DAY>
台湾の俳優、リエン・ユーハン、ロイ・チャンが、10月30日に都内で行われたドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」の記者発表会にプロデューサーのチェン・シンメイ氏と共に登壇した。 【写真】台湾ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」に女性キャスター役で出演するリエン・ユーハン ■ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」は台湾海峡における“戦争”がテーマ ドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」は台湾の文化部による「1 plus 4ーT-conten plan」の支援を受けて、総額2億3000万台湾ドル(日本円で約10億円)で制作された。複数の監督による1話60分、全10話のアンソロジースタイルの作品で、台湾人の心にある戦争の恐怖が描かれている。 まずは、プロデューサーのシンメイ氏が「この作品は台湾海峡における“戦争”という厳粛なテーマになっています。このような戦争に直面した台湾を描いた作品は一つもありませんでした。だからこそ戦争の危険に直面した時に台湾の人たちがどのような行動をするのか、どのような選択をするのか、それを描きたいと思って本作を制作したいと思いました」と作品の企画意図を説明した。 出演のオファーがあった時の気持ちを聞かれたユーハンは「お話をいただいた時はうれしかったです。これまでにいろんな役を演じてきましたが、ほとんどが時代劇だったんです。でも、今回は久しぶりに現代なので、それもうれしかったですね」と答え、チャンも「同じく、お話をいただいた時はうれしい気持ちになりました。自分が演じるのは地方の警官ですけど、その回(エピソード5「Miss」)はブラックなユーモアを描いた内容になっていて、そもそもコメディーを演じたことがなかったので、新しいことに挑戦できるといううれしさもありました」と回答。 ■ユーハン、高橋一生の印象を「とてもプロフェッショナルな俳優さん」と語る ユーハンはエピソード2「On Air」の女性キャスター役で出演。この回には高橋一生も出演しており、「高橋さんと共演させていただいて感じたのは、とてもプロフェッショナルは俳優さんだということでした。撮影前に高橋さんと一緒に脚本の読み合わせをして、ストーリーの背景などについて真剣に議論もしました。それとリハーサルや練習も一緒にさせていただいたので、撮影の本番は非常にスムーズに進められました。言葉の壁があったんですけど、実際に役になり切って、お互いに役を通じて交流すれば言葉の壁は問題ではないということが分かりました」と、高橋との共演時を振り返った。 チャンは、水川あさみと共演。「水川さんとの撮影はとても楽しかったです。共演する前から水川さんの出演作を見ていて、実は水川さんのファンでもありますので自分の夢が叶ったというふうにも思っています。以前からのファンでもありますし、水川さんは眼力がある方なので、撮影中に目が合うと緊張してしまってセリフを忘れたり、セリフを間違えたりしてしまったことがありました」と、水川との撮影時のエピソードを披露した。 ■高橋一生、水川あさみからのビデオメッセージも上映 高橋一生と水川あさみからのビデオメッセージも届けられた。 高橋は「私はエピソード2に出演させていただきました。日本ではなかなか難しい政治的背景をしたドラマを、エンターテインメントとして作ることに面白さを感じました。全編台湾ロケで、台湾語と英語を交えたお芝居はハードでもあり、挑戦しがいのあることでもありました。皆さん、ぜひ娯楽として、エンターテインメントとして楽しんでいただければと思います」と、シリアスなテーマだがエンターテインメントとして楽しんでほしいとアピール。 水川は「台湾での撮影が終わってまだ何日かしかたってませんが、台湾での撮影は思い出深いものになりました。そして、台湾の作品に参加できたことをうれしく思っております。難しいテーマをエンターテインメントとして落とし込んだ今回の作品に参加できたことは光栄に思っています。実はまだ5日ほどしかたってないんです。どんなふうになっているのか、出来上がりを楽しみにしています」と感謝の気持ちと期待を語った。 最後はチェン氏からの「7月に予告編が公開されて以降、国際メディアですごく注目していただいています。来年5月にコペンハーゲンで行われる民主サミットでこの作品の放映も決定しました。この作品は台湾だけではなく、全世界にとって重要な意義があると思っていますので、ぜひ日本の皆様にも注目していただきたいと思っています」というメッセージで締めくくった。 ◆取材・文=田中隆信