花の御札、西条郷土博に6歳の愛蔵品展示 お小遣いで100枚収集 祭り文化の有望な継承者(愛媛)
祭りの屋台へのお花代(寄付)の返礼として配る「御花御礼札」を集める幼稚園児が西条市にいる。西条聖マリア幼稚園に通う藤田紘輝ちゃん(6)は、お小遣いからお花代を渡し、今秋に計約100枚を集めた。自慢のコレクションは西条郷土博物館(同市明屋敷)の職員の目に留まり、館内の特別展の一部として展示されている。30日まで。 西条市の各屋台では、「花の御札」などと呼ばれる独自のお札を用意している。母親の結加さん(37)が家の近所の屋台からもらったお札を見て、紘輝ちゃんの「収集癖」に火が付いた。 物心ついたころから祭りが大好きだという紘輝ちゃん。各神社の祭礼や地区の行事などに赴き、担ぎ手に「お札を集めています」と説明。手書きで名前を書いた袋に小銭を入れ、手渡すことを繰り返した。市内最多の屋台数を誇る伊曽乃神社は全81台分を制覇。飯積神社の太鼓台や、東予地域のだんじりなどの一部も集めた。
愛媛新聞社