【福岡ボート(サマータイム)西スポ杯】竹之内極 福岡参戦は渡りに船
<3日・福岡ボート・前検日> 今節が正念場だ。竹之内極(28)=福岡=は現在勝率(昨年11月~)5.36で前検入り。今期は今節と若松のGW戦を残すのみだが、強豪ぞろいのGW戦を前に決着をつけておきたいところ。デビュー8年目にして初のA級昇格へ、踏ん張りどころだ。 もちろん、本人も置かれた状況は把握している。以前にA級昇格を意識しすぎて失敗した経験を踏まえて、「あまり気にしないように」と自然体を強調するが、「最終的にはその位置(A2)にいられるようにしたい」と意欲は満々。過去の失敗を糧に今度こそ勝負駆けを成功させるつもりでいる。 だからこそ、今節のあっせんは渡りに船。「福岡で悪かったのは、この前の正月だけ。基本的にここは調整が合う」。地元三場(福岡、若松、芦屋)でも最も好成績を挙げている水面とあって、今節に懸ける思いは強い。「期末に得意なレース場で勝負駆けができるのは大きい。余裕を持って若松に行ける成績を残したい」 手にした37号機は前操者の西山貴浩がやや調整に苦労したエンジン。加えて前検は雨で高温多湿の条件とあって、「回転不足で良くない」と気配はイマイチだが慌てるそぶりはない。「ペラはいつも福岡でいい形があるので、まずはそこに持っていく」。この落ち着きは得意水面ならでは。悲願達成へ、初日からフルスロットルで駆け抜ける。(森 大輔)