東京・日本橋川に「川床」?「かわてらす」第1号が20日オープン
川沿いのテラス席で食事を楽しんで―――。東京都が進める魅力的な河川敷地の活用を目指す社会実験「かわてらす」で、日本橋川に出店する第1号店が決まった。初の「かわてらす」は20日にオープンする。 「かわてらす」とは、川に突き出すように設けられる京都の夏の風物詩「川床」をイメージしたもの。日本橋川の河川敷地で飲食店を展開することで、川辺のにぎわいを生み出し、地域活性化につなげるのが狙い。 本来、河川敷地に出店するには「河川敷地占用許可準則」に則って、地域協議会での合意などの手続きが必要だが、今回の社会実験では、2年間の期間限定でそれらの規制を緩和し、より川に近いところに席を設けて飲食を楽しめるようにした。 出店するのは、全国で居酒屋など110店舗を展開する株式会社ジェイプロジェクトの「豊年萬福(ほうねんまんぷく)」。日本食を中心とした居酒屋で、もともと20席あったテラス席を川にせり出す形で40席に増築した。同店の広報担当の村野敏弘さんは「川の風を感じ、川を見ながら食事を楽しんでほしい」と語る。 都では、さらなる出店増へ向けて周知していくという。今回の社会実験は2年間だが、好評であれば「かわてらす」継続へ向けて、正式な手続きを進める方針だ。