被災者一人一人に目線を合わせ…天皇皇后両陛下3度目の能登へ 豪雨被災地で犠牲者に黙礼「本当に元気を頂きました」被災者から感謝の声
17日、天皇皇后両陛下は、能登半島で9月に発生した豪雨の被災者を見舞うため、石川・能登の被災地を訪問された。両陛下が能登半島を訪れるのは、3回目となる。 【画像】3度目の能登訪問…沿道の人たちに笑顔で手を振る両陛下 4人が犠牲となった豪雨被災地では、犠牲者に深く黙礼をされた。その後訪れた避難所では、被災者一人一人と目線を合わせ、話にじっと耳を傾けられた。
両陛下が3度目の能登訪問
能登半島で9月に発生した豪雨の被災者を見舞うため、17日、被災地を訪問された天皇皇后両陛下。両陛下の能登半島訪問は、3月と4月につづき3回目だ。 沿道には、多くの人が詰めかけ、両陛下はバスの窓を開け、笑顔で応えられた。 両陛下を見た沿道の人は「もう本当にありがたいと思います。この目に焼き付けて。能登の事を思ってもらって」と嬉しそう話した。 川の氾濫により中学3年の喜三翼音(きそ・はのん)さんなど、4人が犠牲となった現場を訪問された両陛下。 あの日、流れ込んだ濁流に住宅4棟が押し流された現場には、今も丸太やがれき、衣類などが残されたままだった。 9月の豪雨当時、濁流は、両陛下が歩かれたアスファルトの道路にも流れ込み、道がどこにあるのかすらわからない状態だった。 両陛下は上流からの流れや、水かさがどこまで来たかなど当時の状況について、市長から説明を受けた後、犠牲者に深く黙礼された。
一人一人の話にじっと耳を傾けられる両陛下
そして午後3時すぎには避難所を訪れ、豪雨で浸水した仮設住宅から避難してきた被災者などを見舞われた。 陛下は「いかがでいらっしゃいますか」「おうちにいらっしゃったんですか?」と声をかけ、皇后さまも「おうちはどのあたりに?」と声をかけられ、目線を合わせ、一人一人の話にじっと耳を傾けられた。 元日の地震と、9月の豪雨の二度の災害に見舞われ、現在も避難所生活を強いられている被災者。両陛下が見舞われたことに、感謝の気持ちを抱いていた。 市中泰雄さん(86): ありがたいことです。わざわざこの寒い輪島まで来ていただいて、本当にありがたく感謝しています。 吉岡久美子さん(70): 温かみのあるお声とまなざしで、ことばをかけていただいて本当に元気を頂きました。 その後、両陛下は救助や復旧に当たった自衛隊や警察などの関係者を労い、17日夜、東京に戻られる。 (「イット!」12月17日放送より)
イット!