県内の高校で初めてとなるケニア人ランナーが鎮西学院に入学しました。先週月曜（８日）、諫早市の鎮西学院高校では、２８６人の新入生が入学式を迎えました。 【写真】【県内高初】ケニア人留学生ランナー、長崎へ　鎮西学院入学式！都大路８位入賞へ強化進む

NCC長崎文化放送

去年１１月の県高校駅伝。鎮西学院は１区から１度も先頭を譲ることなく、３年ぶり１６回目の優勝を果たしました。黒のユニホームの駅伝強豪校に憧れ、今年は１２人の選手がスポーツ推薦で陸上部に入部しました。 ひときわ注目を集めたのはケニアからの留学生、サイモン・ムッソーニ選手１６歳。３０００ｍの自己ベストは８分０７秒。このタイムは、標高２０００ｍでマークした記録で、平地では約２０秒ほど速くなると見込まれています。長崎の高校陸上界で、チーム強化のため外国籍選手を招いたのは、初めてです。 【サイモン・ムッソーニ選手（１６）】Ｑ．覚えた日本語は？「ありがとう。おやすみ、GoodNight。さよならBye-Bye。」 日本にやってきてのは、先月半ば。担任の上野先生手作りの練習シートを使って日本語も勉強中です。 【鎮西学院上野恵理子先生】Ｑ、文字はきれいに書けてますか？「書けてます。」 身長１５６ｃｍ。小柄ながら、しなやかなフォームが持ち味です。 「Ｉ’ｍ　ｆｉｎｅ．元気です。」Q.「元気」覚えた？「元気です。」 チームを引っ張る、双子の長距離ランナー・牟田兄弟も刺激を受けています。 【３年牟田凜太選手】「長崎に留学生が来ることを夢にも思ってなかったので実現されて、駅伝やインターハイなどでしのぎを削って自分もベストを更新できたら良いな。」 【３年牟田颯太主将】「ジョグとかも速いしかもきれいなフォームで走る。そういうところも見ながら自分の走りに生かせたらと、みんな思ってる。良い勉強になるかな。」 ケニアの公用語はスワヒリ語。チームメイトとは主に英語で会話していて、英語が得意なマネージャーの中山さんが通訳代わりを務めています。 【サイモン・ムッソーニ選手（１６）と２年・中山陽夏乃さん】「『まだ１年生で新しくて知らないことばかりなのでとにかく自分のベストを尽くしたい』と言っています。」 【サイモン・ムッソーニ選手（１６）と岩本忠成アナウンサー】「きょうサイモンくんにお会いするということで、ケニアの母国語のスワヒリ語を少しだけ覚えてきたんですよ。Jumbo.（こんにちは）Nzuri.（元気です）Jitahidi.（頑張って）」 コミニケーションのために、スワヒリ語を勉強中のチームメイトもいるそうです。 【２年寮長・武石兼信選手】「まだ日本の文化とか知らないと思うので少しずつ教えていけたら。」 【サイモン・ムッソーニ選手（１６）】「ケニアには駅伝という競技がないので、日本の駅伝で自分のベストを尽くせたら良い。」 サイモン選手のほか、全中１５００ｍ５位入賞の百田好希選手（西諫早中出身）も入学しました。 【１年百田好希選手】「都大路では個人でも上位を目指して、チームでは入賞を目指して頑張りたい。」 去年の都大路は２３位。先輩たちが果たせなかった都大路８位入賞・県高校記録の更新に向け、着々と強化が進んでいます。 「都大路入賞するぞ、さぁ来い！」