ソフトバンク倉野投手コーチの「危機管理」 開幕ローテ6人内定もバックアップ準備 モイネロは広島戦回避し、筑後でライブBPへ
◆ソフトバンク5―1広島(23日、ペイペイドーム) ソフトバンクの開幕ローテーション争奪戦に決着がついた。スチュワートが5回2安打1失点の好投。倉野信次投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーターは「やっと期待通りのピッチングをしてくれたと思います。(開幕ローテに)入ってくるんじゃないかなと思います」と説明した。 ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 課題の先発陣を巡っては小久保監督が就任し、昨年中に有原と和田の開幕ローテ入りを明言した。残る4枠は春季キャンプ、オープン戦を通しての競争。オープン戦中にモイネロ、東浜、大関が大きく前進し、残る1枠をスチュワート、石川、大津、板東が争うような展開となっていた。 石川、大津、板東は19日からの3、4軍戦でそろって登板。そしてスチュワートがこの日、最後のテスト登板に臨んだ。その結果、スチュワートが最後の一枠をつかんだ。ギリギリまで悩んだ倉野コーチは「高いレベルで競ってほしいというのがあった。候補に残った選手はみんないいレベルで争ってくれているので、それをいい方向に持っていきたいという思いはあります」と説明した。 ただ、6人のみに絞り込んだわけでもない。倉野コーチは「変則日程のこともあるので、そこも考えながらやりたい。すぐに6人以外は全員ファームということはないです。板東に関しては、明日から2軍に合流することは伝えました」と話した。開幕カードのオリックス3連戦のあと、4月2日からは6連戦が組まれているが、その後は週5試合が続く。漏れた石川、大津に関しても「いつ入ってもいい状態ではあるので、いろいろ考えはあります。この二人に関してもどういう風にどこで投げさせるかを今考えています」と明かした。 ひとまずは8人の先発陣を1軍に抱え、有事に備えていくことになりそうだ。さらに〝危機管理〟は天候にも及んだ。24日の広島戦(マツダスタジアム)は先発予定のモイネロが回避。悪天候が予想され、中止になる可能性もあるからだ。「向こう(広島)に行って中止になると、投げるところがなくなってしまう。その可能性があるので、(筑後に)残してライブBPやってもらおうと思います」と説明した。小久保監督と二人三脚で最善の形を果たしていく。(小畑大悟)
西日本新聞社