婚礼のT&Gニーズ、中計達成のカギ握るホテル事業の戦略
1店ごとに異なるコンセプトを持つブティックホテルに力を入れる(写真:テイクアンドギヴ・ニーズ)
直営ゲストハウスによるウェディング事業が主力のテイクアンドギヴ・ニーズ(4331、以下T&G)が、2031年3月期までの長期経営方針を公表。売上高700億~850億円、営業利益70億~100億円という目標を掲げた。 売上高が394億8200万円、営業利益が20億8900万円だった前2022年3月期の業績と比較すると、売上高は約2倍、利益は約3~5倍を狙うということになる。新型コロナの影響を受ける前の2019年3月期(営業利益42億8100万円)と比べても、倍程度の利益成長が必要だ。 ただ、前回2018年の長期方針では、国内ウェディング、海外・リゾートウェディング、ホテルの3本柱で2028年3月期売上高1000億円を目標に掲げていた。その後、コロナ感染拡大で事業環境が一変。渡航制限などで事業の先行きが不透明なことから、海外・リゾート子会社は2020年9月に譲渡した。今回、売上目標を下げたのは、単純に事業売却が理由なのだろうか。 岩瀬賢治社長は、そうした見方を否定する。
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三上 直行