【マイラーズC】ソウルラッシュとセリフォスが地力上位 勝率75%の中山記念組ソーヴァリアントの一変も期待
香港マイル【データ:C メンバーレベル:A】
過去10年の成績【0-0-1-2】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率33.3% 香港マイルからの参戦は過去10年で3頭。15年フィエロの3着が最高着順となっている。 スタートして250mほど通過したところでフランスから参戦したトリバリストが先頭、2番手にはアイルランドから参戦のカイロと欧州勢が先行して前半800mを47.98で通過。7番手からレースを進めていた地元香港の英雄ゴールデンシックスティが直線半ばで楽に突き抜け1:34.10で勝利。2着は同じく香港のヴォイッジバブル、3着にはナミュールが入った。 ソウルラッシュは道中後方3番手を追走し、外から徐々に差を詰めるもナミュールには1/4馬身及ばず4着。ソウルラッシュとほぼ同じポジションから直線馬群を突く選択をしたセリフォスはタイトな競馬を強いられ、7着という結果だった。 ソウルラッシュはマイルCSでもナミュールとはクビ差の2着。ナミュールが先日のドバイターフでも僅差の2着と好走していたことを物差しにすると、ソウルラッシュも地力上位だ。セリフォスも昨秋は本調子とはいかなかったが安田記念2着の実績馬。先を見据えたレースとなるが、2頭とも今回のメンバー構成なら上位争い必至だ。
ダービー卿CT【データ:C メンバーレベル:B】
過去10年の成績【0-0-1-19】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率5.0% 過去10年で20頭が挑むも3着内への好走は、16年3着のクラレントのみと相性は決して良くはない。 稍重で行われたレースは、セッションが先手を奪うかと思われたが、2角でエエヤンがかわして後続に8馬身ほど引き離して逃げる展開となった。エエヤンは直線もしぶとく逃げ粘っていたが、3番手外から運んだパラレルヴィジョンがゴール前で捉えて3/4馬身差で勝利。勝ちタイム1:32.9で初の重賞制覇となった。 エエヤンは近走二桁着順が続いていたが、気分良く逃げて最後まで粘り2着。得意の中山コースで復調を印象付けるレースだった。今回は開幕週でここでも気分良く運んで馬場を味方につけたいところだ。 セッションはエエヤンを行かせて2番手のインを追走するも、直線は伸びを欠いて7着だった。それでも今回と同じ舞台の京都金杯では2着、4走前には阪神コースながら1:31.9で勝利するなど高速決着にも対応できる。前走より条件は好転するので巻き返しが期待される。 ライタープロフィール 三木俊幸 編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
三木俊幸