“両親から「全てを任せる」と言われた”市川猿之助被告初公判
日テレNEWS NNN
両親に対する自殺ほう助の罪に問われている歌舞伎俳優の市川猿之助こと喜熨斗孝彦被告の初公判で、猿之助被告は起訴内容を認めたうえ、家族3人で話し合って自殺を決め、両親から「全てを任せる」と言われたと述べました。中継です。 ◇ 自殺について、家族3人で話し合った当時の状況については、猿之助被告は、絞り出すような声で質問に答えました。 歌舞伎俳優の市川猿之助こと喜熨斗孝彦被告は、ことし5月、東京・目黒区の自宅で母親の延子さんと父親の市川段四郎さんの自殺を手助けした罪に問われています。 20日の初公判で、猿之助被告は起訴内容を認めました。 また、被告人質問では週刊誌に、自身についての記事が出ること知った猿之助被告が、「(記事が世間に)信じ込まれ、事実として定着し、人が歌舞伎界から離れていき、歌舞伎界が立ちゆかなくなる」として自殺を決意したことを両親に伝えると、「あなた1人だけいかせるわけにはいかない」と言われ、自殺の方法は「全てを任せる」と言われたと述べました。 また、「2人にとっては僕が生きがいだったんだと思います」と声を震わせ、「今は申し訳ないことをしたと後悔の気持ちでいっぱいです」と語りました。 検察官から、どうすれば事件が起きなかったかと聞かれると、「自分がもっと強ければと。どこでどうすればよかったか、考えてもわからない」と答えました。 検察側は懲役3年を求刑し、猿之助被告は最後、「両親はじめ多くの方に辛い思いをさせ、傷つけたことは消せません。大変申し訳なく思っています。もし僕にしかできないことがあるなら、それをさせていただき生きる希望にしたい」と述べ、裁判は結審しました。 判決は来月17日に言い渡されます。