希少生物の観察だけでなく密猟トラップも記録 やんばるの森の魅力と課題を考えるナイトツアー、エコツーリズム特別賞に
地域住民で希少種保護活動をしているやんばるリンクスとNPO法人東村観光推進協議会が第19回エコツーリズム大賞(環境省、日本エコツーリズム協会の共催)の特別賞を受賞した。 【写真】韓国行きのバッグから見つかった絶滅危惧種のイボイモリ。那覇空港の税関職員が見つけた 両団体は、リンクスがやんばるの森で長年続けている希少種の出現記録を観光客に体験してもらう環境保全体験型のナイトツアー「AKISAMIYO」を実施。希少種の観察だけでなく、密猟トラップや不審車両の有無なども記録し、観光客が森の魅力と課題について考える仕組みになっている。 ツアーのプロジェクトリーダーを務めた妹尾望さん(46)は「世界自然遺産の保全と利用について試行錯誤した結果、このような形で評価されてうれしい」と喜んだ。 (北部報道部・松田駿太)