【マグロを釣る】1時間を超えるファイト!4人同時にHIT!?千葉県勝山港『新盛丸』
出たぞ!キハダ20kg!魚の活性もよさそう
横流しの関係で、ある程度流し終わったら仕掛けを回収し、潮回りをしながら探って行く。「良い感じですね~」などとお客さんと話しているとイワシが船下に泳いで行ってしまった。周りには鳥も多く、狙われないためにも良いタイミングで入れることが重要だ。また、弱ったイワシはアピールも下がり喰いも悪く、鳥のターゲットにもなりやすいので、弱ったらすぐ交換するべきだろう。 そうこうしているうちに、ミヨシから2番目のお客さんにヒット!アワセも決まりファイトが始まる。と同時に、周りではカツオもヒットし始めた。長時間のやり取りを行っていたが、「これサイズ良いな…」と思った瞬間、メインラインがブレイク。これまた残念。キハダは残念だったが、カツオが数本取り込まれていた。どれも型が良く美味しそうだ。 その後、またしてもキハダと思われる魚がヒットした。このタイミングでは、お客さんたちがヒットした人をミヨシに移動させる連係プレーを見せてくれた。勢いよくラインが出される〝これぞキハダ!〟という迫力のシーンだ。 ファイトの末、取り込まれたのは20kgクラスのキハダだった。船上で撮影しようと思ったが、なんと同時に2名の方の竿が曲がったため、取り込み優先、安全第一ということで帰港後に魚持ちの撮影をさせてもらった。そこから数本のキハダとカツオが立て続けに取り込まれることになる。
ギリギリの勝負
反応は良好で、後半戦もキハダ、カツオのヒットが続いたが、フックアウトやラインブレイクも多かった。〝魚体とラインが接触すること〟が起因になったり、ややアンダーパワーのタックルだと主導権を握れなかったりする。しかしながら、フカセ釣りの特性上あまりハードなタックルバランスにしてしまうと、口切れやライン自体に負荷が掛かり過ぎてしまう。 例えば、ルアーで狙う場合のリーダーは圧倒的にフカセのハリスよりも太い(一般的にはPEラインの太さの4倍程度で、PEが4~5号であればリーダーは22~30号)。多少魚体に触れても耐えうる太さを選択すること、ここが活きたイワシを付けて狙うフカセのテクニックとカンドコロになるだろう。 その後、船中4人が同時にヒットする場面もあり大忙し。この状況から、今年は良くなると実感。さらに数本のキハダが上がった後、1時間ほどファイトを続ける釣り人がいた。うっすらと海中に見えると船中大興奮。なんと40kgオーバーのキハダマグロだった。疲労困憊だったようだが、その表情からは大きな達成感も感じ取れた。ここでタイムアップとなった。 下船後には記念撮影を行ったが、良型カツオに大型キハダに撮れ高は満点。これから大型が回遊する季節に突入する。タックルセッティングは万全に、ぜひとも大型青物の釣りにチャレンジしていただきたい。
□千葉県勝山港『新盛丸』 住所:千葉県安房郡鋸南町勝山273-1 電話:090-6086-3239 定休:なし 【キハダ・カツオ乗合(予約乗合)】 集合:午前4時00分 料金:25,000円(フカセイワシ、氷付き) ※割引適用外 ※貸し竿あり
山口 充:プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く