特急「ラピート」の台車亀裂問題で南海会見・関係者「今後は安全性の高い台車へ変更、時期は今後検討」
特急「ラピート」の台車亀裂問題で南海会見・関係者「今後は安全性の高い台車へ変更、時期は今後検討」
南海電気鉄道は30日夕、大阪「なんば」と関西国際空港(関空)を結ぶ南海電鉄の特急「ラピート」の台車で亀裂が見つかった問題を巡り、大阪市中央区内で記者会見を開いた。梶谷知志・鉄道営業本部長らが出席し「国の運輸安全委員会が重大インシデントに認定されました。ご利用のお客様をはじめまして、関係のお客様にご心配をおかけしましてまことに申し訳ございません。現在全面的に調査に協力しており、現時点で想定されます台車の安全確保に備えたことをやっていきます」と謝罪した。 【動画】特急「ラピート」台車に亀裂 南海電鉄が会見(2019年8月30日)
「今後はより安全性の高い台車へ変更」
関西空港特急「ラピート」の台車に亀裂が見つかり、通勤電車でも2014年度以降11か所の亀裂が見つかっていたことがこれまでの調べて分かっている。会見では、梶谷本部長(中央)ら5人が出席。台車亀裂発見の経緯などを紙などを使って報道陣に説明した。 そして報道陣から「今後の安全性について」の質問が相次いだ。梶谷本部長らは「今後はより安全性の高い台車へ変更、変更の時期は今後検討する」と述べていた。
きょうの会見に至った経緯は
また、公表基準については「今回は当初、運輸安全員会から重大インシデントをいただきましたが、今回の事象のどの部分が重大インシデントなのか判断に至らなかった。そのあと、運輸安全員会のヒアリングをしんしに受け入れ、その調査の終了とともにとりまとめまして、本日のお知らせになりました」と広報部長が説明していた。
「今回のことは非常に重く受け止めている」
また、ラピートは南海の看板特急ということで、報道陣から今回の問題をどう受け止めているか質問がでた。梶谷鉄道本部長は「ラピートは当社のひとつのブランドとかんがえているので、今回のことは非常に重く受け止めていると感じております。お客様にも安心して乗っていただけますように、ご説明をしっかりして、安全な体制をとっていきたい」力強く述べていた。