バンナムHD、上半期は「アイマス」「エルデンリング」ヒットで大幅増益 ガンダム劇場版で利益3倍の事業も
バンダイナムコグループは6日、2024年3月期中間期(2023年4月~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比21.8%増の6,113億9,100万円、営業利益は同73.6%増1,136億7,000万円と、大幅な増収増益となった。 【画像】ゲーム事業の上半期ハイライト【公式資料より】 すべての事業にて増収増益となっているが、特にゲームタイトルの開発販売を行うデジタル事業と映像作品の製作を行うIPプロデュース事業の伸びが著しい。 デジタル事業のアプリ部門では「DRAGON BALL」「ONE PIECE」などの主力タイトルが国内外で安定的に推移する中、第1四半期にリリースした新作「学園アイドルマスター」が好調なスタートを切った。家庭用ゲームでは、大ヒットを記録した「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」の大型DLCがまたも世界的にヒットしたことで、セグメント利益447億300万円(同188.1%増)と大幅な伸長を示した。 IPプロデュース事業は今年冬季に劇場公開され、シリーズ歴代最高動員を記録した「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の興行収入を計上したことで、セグメント利益は67億1,100万円と前年同期比で3倍近い伸びとなった。その他「ブルーロック」「ラブライブ!シリーズ」「転生したらスライムだった件」などもグローバル展開や映像配信で好調だった。 また、バンダイのトイホビー事業は前期に続き、全社利益の約半数を占め経営を支える。「ガンダム」プラモデルやコレクターズフィギュアなど大人向け商品から「ONE PIECE」「DRAGON BALL」トレーディングカードゲームを中心にセグメント利益30%増となった。その他アミューズメント事業も施設の既存店売上高は前年同期比108.8%と回復基調となった。
編集部 経済・社会担当