【バレー】JAぎふリオレーナのコーチに就任した川口太一さん「女子バレーはまだまだ伸びしろがある。チームはもっと良くなると確信している」
今シーズンよりバレーボールV女子(昨季までV2女子)・JAぎふリオレーナのコーチ兼テクニカルアドバイザーに就任した川口太一さんのインタビューをお届けする。 川口さんは元Vリーガー。現役時代のポジションはリベロで、ウルフドッグス名古屋(入団当時豊田合成トレフェルサ)で2022年までプレーした。 海外移籍も経験し、2018年から2020年の間はフィンランドやドイツでプレー。星城高校時代には現日本代表主将の石川祐希選手と共に2年連続高校3冠を達成するなどバレーボーラーとして輝かしい球歴を歩んできた。 ここまで男子バレーの世界で活躍してきた川口さんが女子チームのスタッフとして現場に復帰するにあたってはどういった経緯があったのか。 JAぎふリオレーナが出場している中部日本6人制総合バレーボール男女選手権大会のさなか、川口コーチにお話を聞いた。
――川口さんが女子チームのコーチに就任したことが、まずは驚きでした。JAぎふリオレーナにどのような経緯で入団されたのですか? 川口:2年前に選手を引退しました。以前より、プレーヤーとして引退後も何らかの形でバレーボールには携わっていきたいという思いを持っていました。それから自分は岐阜出身なんですけれども、地元のバレーボール界にも貢献したいなと考えていて。 そんな中、岐阜を本拠地とするリオレーナさんからお声掛けをいただき「ぜひ、お願いします」と。 ――なるほど。これまでコーチとしての修行というか、コーチングの勉強みたいなことは? 川口:実は現役の時にコーチ3の資格は取っていました。ゆくゆくは指導者に、ということも頭の中にはあったというところですね。 ――コーチ4(SVリーグでの監督資格に該当)の受験も? 川口:はい、来年受験する予定です。 ――ずっと男子バレーの世界にいたわけですが、女子の指導はまた勝手が違う部分もあるかなと思います。現場に立ってみて、どういったところに違いを感じますか? 川口:メンタルの部分で違いを感じていますね。男子の方がより安定感があるというか、ポジティブな傾向を感じます。女子は少し控えめというか、すごくいいものを持っているのに自信がなかったり。 ――男子だと「自分のプレーを見てくれって」言えるところで、女子は「一歩引いちゃう」というか。 川口:そういうところはあると思います。 ――それを踏まえて女子の指導では、どういうことを心がけているのでしょうか? 川口:一番大事にしているのは、選手の後押しをするというか、励ますという気持ちですね。全ての選手に「自分はできるんだ」というマインドセットを持って欲しいなと思っています。 後は組織的なプレーに対する考え方ですね。例えばブロックなら「ここについて、フロアディフェンスはここを守りましょう」みたいなところがまだ少し弱いかなと感じています。 そういうところは自分が男子の世界で学んできたものを使ったり応用をして教えています。