市場のあり方戦略本部が会合(全文1)現在の総合的判断はアセスの前に位置
築地市場の豊洲市場への移転問題をめぐり、東京都の「市場のあり方戦略本部」(本部長・中西充副知事)が15日から2日間行われる。15日は午後2時から都庁で、市場のあり方と市場会計の持続可能性について議論した。 【中継録画】市場移転問題 都の「市場のあり方戦略本部」が会合
知事からのあいさつ
司会:それではただ今より第3回市場のあり方戦略本部を開催いたします。本日の出席者はお手元のとおりでございます。開催に先立ちまして、知事からごあいさつをお願い申し上げます。 小池:大丈夫ですか。それではまず開催に当たりまして、一言、申し上げます。今回で市場のあり方戦略本部も3回目を迎えました。そもそも今回の、この市場の移転問題でありますが、振り返ってみますと昨年11月に発表した豊洲の移転に関するロードマップに従いまして、専門家会議、そして市場問題プロジェクトチーム、それぞれ専門家によります検証など、一歩一歩、ステップを踏んでここまで積み重ねてきたものでございます。 そして先日、6月11日でありますけれども、専門家会議、途中、休会となっていたものでありますが、それをあらためて動かしていただいて、豊洲市場の盛り土がされてなかった、いわゆる地下空間があるということを前提として、安全・安心を確保するために必要な対応策とはなんぞやということで、取りまとめをいただいたところでございます。 また、市場問題プロジェクトチームのほうでは非常に多面的な報告書をまとめていただいたわけであります。この場をお借りいたしまして、両会議のメンバーの方々には大変、昼夜を問わずと言ってもいいぐらい、熱心に分析、そしてまた将来のビジョンなども描いていただきました。そしてこの間のご尽力にはあらためて私のほうからも感謝を申し上げたいと存じます。 そしてこうやって1つずつ、行政としてのステップを着実に踏んできたわけでありますけれども、今回の3回目の市場のあり方戦略本部、検討に当たりましては豊洲市場の課題の整理はもちろんでありますけれども、このところといいましょうか、最近は物流も革命が起こっているような状況にございます。物流環境の変化などを含めまして、あす、あさっての話ではなくて、50年、100年、ちょうど築地市場も80年の歴史を重ねてきたように、これからどうあるべきなのかということを、いろんな想像も加えながら、新しい発想も加えながら、どうあるべきかなど、考えていかねばならないと思っております。 よって市場の在り方。今回、この戦略本部はまさしく市場のあり方という名前を冠したものでございますし、また今後、どうやって持続可能なのか。事業の持続性、継続性といった点で、鳥の目で考えていかなければならないと。このようなことを申し上げてきたところでございます。あらためて今回、3回目でありますが、さまざまな視点からの課題を整理していただきたいと存じます。 そして今回もフルオープンで、この会議の模様は皆さんとシェアしていきたい。インターネットで生中継もさせていただいております。都民の皆さんにもぜひご覧いただきたいと存じます。そして都民の大切なこの市場というものをどう発展させていくのか、これらについて、皆さんと共に考えていきたいと存じます。冒頭に私から一言、あいさつとさせていただきます。 司会:ありがとうございました。それでは本部長からもごあいさつをお願い申し上げます。