酒井一圭×岩永洋昭が語る“純烈の現在地” 日本武道館、新グループについても明かす
「ゼロから始めるということが、自分にとって本当のプロデュース」(酒井)
――所ジョージさんが作詞作曲を手掛け、8月に配信された『たった2秒の恋』も、ファンの心理を捉えたステキな曲ですよね。 酒井「ええ曲! 所さんってどちらかというとコミックソングのイメージが強いと思うけど、 所さんご自身はもちろん、(編曲を担当している)矢吹俊郎さんをはじめとした矢吹スタジオのチームも素晴らしいんですよ。ミュージシャンのネットワークもすごいし、本当に見事。純烈ファンのお客さんがちゃんと喜んでくれるように作ってくれている。その様子を想像しながら作ってくれているっていうのが、僕としては一番ありがたいことです。 あと、今はアルバム『純烈魂 1』の話をしているけど、俺のスマホにはもう『純烈魂 2』の半分が出来上がってるんですよ! 来年の新曲も出来上がっているし、カップリングもあるわけやん」 ――酒井さんがプロデュースする“新グループ”も気になります。 酒井「メンバーそれぞれバックグラウンドがあってという状況なんだけど、これからは、皆一丸となって、事務所に入るんですよ。各々調整がついてやっと全員の足並みが揃うので、そこからプロデュースが始まります。 間違いなく言えるのは、新グループではあるけど、純烈と”同じ形、同じジャンル”かと言えばそうではなく……。受かった彼らも同じことをやると思っていたようだけど、僕は開口一番、“で、何やろうか?”と話しましたから(笑)。ゼロから始めるということが、自分にとって本当のプロデュースになるので。 かつて、白川裕二郎をファミレスに呼び出して“お前ムード歌謡ってわかる? ムード歌謡歌えるか? 俺と一緒にムード歌謡を歌って紅白に出ようぜ”と誘った段階とほぼ同じ。だから今、オーディションに受かったメンバー、事務所のスタッフやレコード会社の人たちも皆、“え?そこから!?”っていう状況です」 ――2007年に結成した純烈。こうして取材していても、唯一無二のグループだなと感じますが、酒井さんがリーダーとして大切にしていることは何なのでしょう。 酒井「プロとしてやっているので、まずは“コイツについていけば食えるんだ“と思われることが、自分としては一番大切なのかな。そこにいろいろなことが付随しますけど、最終的に“持っとるな、あいつは持ってる”“あいつはちょっとちゃうやん”ということを示しながら生き続ける、というのが大事かな。じゃないと、誰も俺の言うことなんか聞いてくれへん(笑)」 ――岩永さんは、酒井さんのリーダーシップをどのように見ていますか? 岩永「あんまり会ったことないタイプ……(笑)。“何考えてんだろう?”ということは、ずっと思い続けてますよね。でも結局、リーダーが言うように、物事が動いたことに対して喜んでいる人がたくさんいて……。だから“リーダーの言うことは間違いじゃないんだ”っていうことを、ずっと繰り返し感じています」 ――思えば、「2024年 純烈・日本武道館公演を成し遂げたい!」も有言実行でした。 酒井「武道館を目標にした頃はコロナ禍で、紅白出場を目標に応援してくださっていたファンの皆さんが、“紅白の次は何をモチベーションに応援すればいいの?”という顔になっていたんですよ。“次は?”みたいな感じ。そこで”目標は紅白出場”みたいなキャッチフレーズが必要なんやろうなと思って、“2024年に日本武道館公演を成し遂げたい”と書いたんですよ。自分的には”3、4年経ったら、ちょっとはコロナの状況も変わるよ“という読みでした」 ――その読みが見事に当たるという……。 酒井「そうですね。マネージャーの山本さんや江畑くんたちから『武道館やる? どう?』と聞かれて、“ここまで来れたんだからやっておくか!“と。赤字でもええ、ファンの皆さんはもちろん、これまでお世話になった人、これから仕事していきたい人もたくさんいるから、ライブが社交の場になればいいという思いもあってね。 だから半分は、未来に対しての種まきの場というイメージで進んでたんだけど、ありがたいことに、思ったよりチケットが売れてるんだよね(笑)。自分が思ってるよりも、純烈は知られていたんだなって……」 岩永「本当にそうですよね。僕たちも頑張りますので、皆さん楽しみにしていてください」 【純烈 プロフィール】 メンバー:酒井一圭(リーダー)、白川裕二郎、後上翔太、岩永洋昭 2007年にグループを結成し、2010年「涙の銀座線」でユニバーサルミュージックからメジャーデビュー。2018年から「NHK紅白歌合戦」に6年連続で出場している。 「SHOW激!今夜もドル箱」(テレ東 毎週火曜深夜1時)にもMCとして出演中。 9月4日に初のオリジナルアルバム「純烈魂 1」をリリースし、11月3日(日)には、アナログ盤(シリアルナンバー入り)も発売。 さらに11月6日(水)には、リメイクアルバム「純烈NOW」をリリース。2025年3月末をもってグループを卒業する岩永の活躍が詰まったメモリアルな作品となっている。 11月25日(月)に、「第一興商presents純烈in日本武道館『純烈魂』」を開催する。
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