来年上京する予定なので物件を探しています。「葛飾区」や「江戸川区」は安いと聞きましたが、家賃を「6万円以内」におさえることは可能ですか?
東京都は家賃が高いイメージがあるため、地方から移り住む人にとって物件選びは慎重に考えたいことかもしれません。 ただし、東京都の中でも家賃が安めに設定されているエリアがあるようなので、なるべく出費をおさえたい人はエリアごとの家賃相場をチェックしておくとよいでしょう。 本記事では、物件選びで重視したいポイントや、家賃をおさえるための物件の選び方についても詳しくご紹介します。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
東京都で家賃が安いエリアは?
東京都23区で家賃が安いといわれているエリアには、葛飾区や江戸川区、足立区、練馬区などがあります。それぞれの区内で、ワンルームで家賃6万円以下、駅から徒歩10分以内、築年数10年以内の物件の一例を表1にまとめました。
※筆者作成(2024年11月現在) 利便性の高い都心で家賃の安い物件を探すことは難しいイメージがあるかもしれませんが、表1のようにエリアによっては6万円以下でも駅近で築年数が比較的浅い物件が見つかる可能性はあります。
物件選びで重視したいポイント
上京するにあたって物件選びをするなら、何を重視して選ぶ人が多いのかをチェックしておくとよいでしょう。 株式会社ナビットが2024年2月に実施した「物件選びについてのアンケート調査」によると、物件選びの際に最も重要視する条件について27.5%が「家賃」と回答しています。 次いで「広さ、間取り」が21.3%、「立地」が15.2%ということです。また、物件選びの失敗談としては次のようなものが挙げられています。 ・必要最低限の条件だけで選んだら、住んでから周囲の騒音に悩まされることになった ・1回内見しただけで決めたので、日当たりの悪さに気づかなかった ・立地のみで選んだらご近所トラブルに悩まされることになった 上記のようなことにならないよう、物件を選ぶ際はあらかじめ決めた条件だけでなく、周辺環境までじっくりチェックして長期的視線で考えることをおすすめします。
家賃を安くおさえるためにはどのような物件を選べばよい?
今回の事例では「家賃を6万円以内におさえたい」ということなので、物件探しで家賃を安くおさえるためのポイントも確認しておきましょう。 相場より家賃が安く設定されていることが多いのは、一般的に木造のアパートや築年数が古い物件などです。ただし、このような物件は防音性や耐震性に不安があったり、設備が老朽化していたりするおそれがあるため、慎重に選んだ方がよいかもしれません。 また、風呂なし物件やトイレが共用の物件なども家賃が安めに設定されているケースがあります。実際に住んでみてからのことを想像し、あまりにも不便を感じる可能性があるようなら避けた方がよいでしょう。 「少し駅から遠くても築年数が浅い方がよい」「部屋は狭くてもよいのでお風呂がある物件に住みたい」など、妥協できるところとそうでないところを見極めておくことが大切であると考えられます。