中央通りで日本橋・京橋まつり 江戸火消しの「木遣り」「まとい振込」披露も
「第51回日本橋・京橋まつり」が10月27日、日本橋と京橋を結ぶ中央通りで開催された。(日本橋経済新聞) 【写真】江戸火消しの「木遣り」「まとい振込」披露も 第一部のオープニングパレードでは、警視庁、山本泰人中央区長や実行委員会会長などに続き、中央区立日本橋中学校吹奏楽部、東京交通少年団、東京消防庁消防少年団などの音楽隊が練り歩いた。昨年から始まった「ハンテンパレード」では、日本橋と京橋に縁のある20以上の企業や団体が、かつては着用者の帰属を示す身分証の役目を果たしたという「はんてん」姿で参加した。 第二部の諸国往来パレードは、五街道の起点として古くから人や物の往来が盛んだった日本橋の歴史にちなんで、「チャグチャグ馬コの里」(岩手県滝沢市)、「三浦按針の会」(神奈川県横須賀市)、「仙臺すずめ踊り連盟」(宮城県)など全国から10団体が参加した。「日本橋」付近では「諸国往来定点演舞」を開催し、「東京牛深ハイヤの会」(熊本県)や、「越中おわらを楽しむ会」(富山県)などが参加し、踊りや演奏を披露。飲食店や地方の観光連盟など25団体が参加するマルシェ「諸国往来市」では、会場スタッフがご当地自慢の食や特産品を来場者にPRした。 今年は同時開催中のイベント「OH! EDO Tokyo Festival!」と連動して一般社団法人「江戸消防記念会第一區」が古式消防演技の「木遣(や)り」「纏振込(まといふりこみ)」「はしご乗り」を披露し、来場者の注目を集めていた。 「江戸消防記念会第一區」総代の山口新次郎さんは「中央区一帯の百貨店や会社にはいつもお世話になっている。日本橋という五街道出発の地で、多くの人々に伝統の技を見ていただき、江戸消防の大工としてありがたく思っている」と笑顔を見せていた。
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