雨宮天、竹達彩奈からの刺客“みきゃん”に揺さぶりを掛ける「みかんを使って人をだますような悪いワンちゃんじゃないでしょ?」
劇場アニメーション「頑張っていきまっしょい」(10月25日[金]公開)の「劇場アニメ『頑張っていきまっしょい』みきゃんからの挑戦状!?スペシャル上映会」が、10月12日に都内で実施された。 【写真】愛媛のキャラクターたちの登場に大喜びの雨宮天、伊藤美来、高橋李依 主人公・村上悦子役の雨宮天、悦子と共にボートに青春を懸ける仲間・佐伯姫役の伊藤美来、高橋梨衣奈役の高橋李依が登壇し、劇中で悦子らのライバル・寺尾梅子を演じた竹達彩奈からもビデオレターが届いた。 ■原作は「坊っちゃん文学賞」大賞の傑作青春小説 自然豊かな愛媛・松山を舞台に、ボート部に青春をかけた女子高校生たちの成長や、等身大の心のゆらぎをみずみずしく描く劇場アニメーション「頑張っていきまっしょい」。 原作は1995年に「坊っちゃん文学賞」大賞を受賞した、敷村良子による青春小説。1998年に田中麗奈主演で実写映画化、2005年には鈴木杏、錦戸亮主演でドラマ化された。 そして今回、初の劇場アニメーション「頑張っていきまっしょい」が新たに誕生。監督は「あした世界が終わるとしても」(2019年)で注目を集めた櫻木優平、脚本を「五等分の花嫁」(2019年ほか、TBSほか)の大知慶一郎、キャラクターデザインを「ラブライブ!」(2013年ほか、TOKYO MXほか)の西田亜沙子が担当。 ボートに青春を捧げる部員たちを雨宮、伊藤、高橋、鬼頭明里、長谷川育美が熱演し、竹達、三森すずこ、内田彩、江口拓也らも魅力あるキャラクターを演じる。 主題歌と挿入歌を歌うのは、アイドルグループ・僕が見たかった青空。どこまでも広がる青空のように、ボート部5人の思いを印象的なフレーズと共に包み込んでいく。 ■温かい拍手に迎えられたキャスト陣が作品を紹介 上映終了直後ということもあり、爽快な青春物語を存分に浴びた観客からの温かい拍手に迎えられ雨宮、伊藤、高橋が登場。先日、映画のPRで愛媛を訪れ、作品のモデルとなった松山東高等学校での公開ラジオ収録、先行上映会、そして松山市役所への表敬訪問を行い、公開に向けて盛り上がりを見せている本作。 雨宮は自身の演じたキャラクターと好きなシーンについて、「悦ネエ(村上悦子)はそんなにいっぱい喋るタイプじゃなくて、感情をじわっと香らせていくキャラクターなんですけど、その中でもリー(高橋梨衣奈)とけんかしたシーンは思い出深くて良かったよね。リーが動揺してる描写がすごく丁寧に描かれていて」と、悦ネエがリーと学生ならではの言い合いをしてしまうシーンを挙げる。 高橋も「お互いの主張も間違ってないから、ちょっとだけ選ぶワードがダメだったくらいの掛け違いで、アーってなっちゃってね!」と答えたように、本作は学生の等身大の心情も繊細に描写。悦ネエらの人間模様や、成長していく姿も大きな見どころの一つとなっている。 続けて、高橋が「あのけんかのシーンは(リーの)目元を映さない口のカットになっていたり、映像のここは見せる、見せないが本当にうまくて、プロたちに心を握られているって感じでした!」と松山の景色がそのままに描き出された圧巻の映像美だけではなく、各キャラクターの心情に沿うような映像表現が駆使されていることに触れ、クオリティーの高さに自信をのぞかせる。 そして、ヒメ(佐伯姫)について聞かれた伊藤は「ヒメは気遣いのコックスなんですけど、ずっと悦ネエと一緒にいて、細かい感情の機微を拾って後ろから支える献身的なキャラクターです。けんかのシーンでも声を掛けるわけでもなく、今はちょっと様子を見ようと適切な距離を取れる子ですね」と説明。 また、“ここは見てほしいポイント”として雨宮が「2人の日常が詰まっている、悦ネエとヒメの登下校シーンが好きです。ヒメが寝ている悦ネエを撮るのがすごくかわいい」と明かし、伊藤も「悦ネエだけを撮るんじゃなくて、ヒメも入って自撮りするところが良いよね」と共感し、“推しシーン”をアピールする。 ■竹達彩奈の呼び掛けでかわいい刺客たちが登場 劇中には、個性豊かなキャラクターが多数登場。悦子らの三津東高校ボート部のライバル・港山高校の話題になると、雨宮は「梅子さんね! 最初はちょっと嫌な奴に見えるんですけど、本当に口下手なだけで、すごく良い子なんだよね」、伊藤は「お喋りが不器用なだけだよね!」、高橋は「本当に真っすぐだよね」とコメント。 すると、その魅力たっぷりなライバル・寺尾梅子を演じた竹達からメッセージ動画が到着。 竹達は「『頑張っていきまっしょい』楽しんでいただけましたか? 良いよね! 良いよね! 良いお話だったよね。私が演じさせていただいた梅子さんも寡黙なキャラクターでしたけれども、悦ネエとの絶妙な会話のやりとり良くないですか? 悪い子じゃないんだよ。ボートに対して、すごい情熱を持っていて、分かりにくいけど熱い炎を持っているんだよ。っていうのが伝わっていたらうれしいなと思います! ぜひ、何度でも劇場で楽しんでいただけたらうれしいです」と話す。 そして「てことで、雨宮さんたちが立ってる場所なんですけど、そこは私たちがいつも使ってる場所なんですけど、なのでうちの子たちに譲ってもらえるかな? ねぇ これ分かる? なんかイヤだ! 後輩にイジワルしているみたい(笑)。というわけで、これから登場するかわいいライバルたちにぜひ癒やされてください!」と呼び掛ける竹達。 それに応えて、映画の舞台でもある愛媛のキャラクターみきゃん、こみきゃん、ダークみきゃんが登場し、雨宮、伊藤、高橋は「かわいい~!」と大喜び。愛くるしいご当地キャラクターの登場に場内も大盛り上がりを見せるが、喜びもつかの間、竹達が送った愛媛からのかわいい刺客・みきゃん&こみきゃん&ダークみきゃんと三津東高校ボート部員を演じる・雨宮&伊藤&高橋による“ライバル”対決が勃発する。 ■雨宮天、伊藤美来、高橋李依が愛媛のキャラクターと“激しい戦い”を繰り広げる 1戦目は、高橋とダークみきゃんによる“スクリーンの画面を見てクイズ”。ダークみきゃんと相対した高橋は「絶対強いじゃん! ピコピコハンマーも持ってるし!」と早くもバチバチの戦いを予感させる。 対決は、本イベント中に解禁となったみきゃんらを含む愛媛の人気キャラクター5キャラが集結したパロディーポスターがスクリーンに映し出され、実際の映画ポスタービジュアル内でのリーの立ち位置を当てるという問題。 高橋は出題されるとすぐに「分かる! これは得意です」と自信たっぷりに言い放ち、「ダークみきゃんお前の位置だ!」と見事に正解してみせ、1戦目は高橋の勝利に。 続く2戦目は、伊藤とこみきゃんによる“箱の中身当てゲーム”。2戦目がスタートすると思いきや、この日に誕生日を迎えた伊藤には内緒で箱の中にケーキが隠されているサプライズ演出が。 雨宮、高橋、そして観客からも大きな拍手が贈られ、これには伊藤も「ありがとう~! うれしい! 台本には違うこと書いてあったので、びっくりしました!」とサプライズに驚きながらも満面の笑みを浮かべる。そして、本当のこみきゃんとの対決に移り、箱の中にはみきゃんらの人形が入っており、伊藤には“こみきゃん人形”を当ててもらうという内容。 客席からは「頑張れ!」という応援が飛び交うも、形が瓜二つの人形に伊藤は「みんな、ちょっと体も頭も丸めだもんね、、」と苦戦しつつも「さっき登場するときに取れちゃった、こみきゃんの頭の葉っぱがヒントになったね!」と、みきゃんらが登壇した際にステージ上に頭の葉っぱが落ちてしまうハプニングがヒントとなり正解。 連勝を決めた高橋、伊藤に続くべく、3戦目は雨宮とみきゃんによる“みかんジュースの味当てゲーム”。「清見」「はるか」「温州みかん」の3種類のみかんジュースが出され、3人は「これ絞られちゃってるじゃん! 大丈夫?」とユーモアたっぷりに息の合った掛け合いを見せ、さらに「おいしい~! 全部すごくおいしい!」と、真剣対決をすっかり忘れてみかんジュースを堪能してしまい笑いを誘う。 雨宮は、みかんの色や酸味などで考察しつつ「みきゃん、これが『清見』じゃない?」と揺さぶり、「愛媛のプライドがあるものね? みかんを使って人をだますような悪いワンちゃんじゃないでしょ?」とプレッシャーを掛ける。そんな雨宮にみきゃんも屈してしまい、“ライバル”対決は、劇中のボート部さながら抜群のチームワークを見せた「頑張っていきまっしょい」チームが完勝。 彼女たちの勝利を記念して、愛媛の人気キャラクターと本作がコラボレーションした「頑張っていきまっしょい」パロディーポスター「きゃんばっていきまっしょい」がイベントに参加した観客に抽選でプレゼント。 今回解禁となったこのパロディーポスターは、みきゃん(愛媛県イメージアップキャラクター)、こみきゃん・ダークみきゃん(愛媛県キャラクター)、いまばりバリィさん(愛媛・今治市PRキャラクター)、しまぼう(松山市の島の観光宣伝大使)の愛媛の人気キャラクター5キャラが集結。 劇中で主人公・悦子らのボート部が日常的にボートの練習を行っている場所と同じ梅津寺海岸で撮影され、松山の観光施設などに掲出予定となっている。 ■スペシャル応援上映会は大盛況の中、幕を閉じる 最後に、雨宮が「みかんジュースがめちゃくちゃおいしくて、愛媛に行くたびにいろんなみかんジュースを頂いているんですけど、また愛媛に行って飲み比べしたいですね! みかんジュースソムリエになりたいと思いました! ぜひ映画もたくさん見ていただけるとうれしいです!」とあいさつ。 伊藤は「ケーキまで出していただいてありがとうございます! この映画は何度も見れば見るほど楽しみが増すと思いますので、何度でも見てください!」とメッセージを送り、高橋が「皆さんも帰りにみかんジュースを買ってもらって、飲みながら今日の思い出を振り返ってもらえたらうれしいです!」と大盛況のイベントを締めくくった。 なお、本作の公開を記念して10月25日(金)朝10時から愛媛・松山の市内各スポットを巡るARスタンプラリーが開催されることも発表された。 ■劇場アニメーション「頑張っていきまっしょい」ストーリー あきらめない。みんなとなら言える。 学校をあげてボートのクラスマッチを行っている三津東高校。誰もが全力で競技に挑む中、2年生の村上悦子はひとり醒めた表情だ。才能もないのに頑張ったって仕方ない…そう気付いてからの悦子は、勝負をあきらめてばかりいる。 そんなある日、悦子のクラスに高橋梨衣奈という転入生がやってきた。クラスマッチのボートに感動した梨衣奈は、悦子と幼なじみの佐伯姫を巻き込み、廃部状態だったボート部の復活に奔走する。同学年の兵頭妙子と井本真優美が入部し5人になると、名義貸しのつもりだった悦子も渋々、初の大会に出場することに。 試合当日、理想と現実の差に打ちのめされてしまった悦子ら。全員がゴールをあきらめかけた瞬間、悦子がオールを再び握りしめる。「私、もっと上手くなりたい」という悦子の言葉で、5人の気持ちは一つになる。