高齢女性が倒れていた水田で、当時の状況を振り返る橘桐真さん（左）と佐藤蒼介さん＝魚沼市親柄

　田んぼのあぜに倒れていた高齢女性を見つけ、迅速な救助に貢献したとして、小出署と魚沼市消防本部は、新潟県魚沼市の橘桐真（とうま）さん（11）と佐藤蒼介さん（11）にそれぞれ感謝状を贈った。 【画像】新潟県魚沼市の位置 　橘さんは9月14日午後1時ごろ、魚沼市親柄で佐藤さんの家に向かって歩いていたところ、あぜにあおむけで倒れている90代女性を見つけた。「命が危ない」と思った橘さんは、佐藤さんを呼びに家へ行った。 　佐藤さん以外の家族は不在だったため、2人で女性の所に戻り、橘さんが向かいの家に駆け込んで救助を求めた。その間、佐藤さんは女性に「大丈夫ですか」「欲しい物はありますか」と声をかけ続けた。事情を聞いた住民が119番通報した。 　女性は市内在住で、当日朝から行方が分からなくなっており、小出署が捜していた。熱中症の疑いがあったが、その後、無事回復したという。 　感謝状の贈呈式が10月17日に行われた。橘さんは「（知らない家に救助を求める時は）ちょっと気まずかったが、おばあさんのためならと思った」と話し、佐藤さんは「話しかけている間、おばあさんはつらそうに息をしていた」と振り返った。2人は「助かってうれしかった」と声をそろえた。