クレベルが“ニュー・クレベル”スタイルでご難続きの2023年にピリオドへ【RIZIN.45】
「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日インタビューが12月29日、都内で開催された。元RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術)が今大会でご難続きの2023年にピリオドを打ち、2024年への飛躍を誓った。 クレベルは同じく元フェザー級王者の斎藤裕(パラエストラ小岩)と対戦する。2人の間には斎藤が王者だった2021年秋に対戦の機運が高まったのだがクレベルのケガで実現しなかったという経緯があり、今回は2年越しの対戦実現となった。 クレベルは6月の札幌大会で鈴木千裕を相手に初防衛戦に臨むも、前日計量で400gオーバーと規定体重をクリアできず王座はく奪。再起戦となった9月の金原正徳戦でも判定負けと今年はご難続きとなっている。 クレベルは「自分が大晦日にもう1回戦わせてもらえて、本当にうれしいです。斎藤選手と戦えることもだし、大晦日に出られてうれしい。最後(の試合に)負けてから、チャンスをもう一回もらえて、RIZINで再び戦えることが、めっちゃうれしいです」と「うれしい」を何度も口にする。 斎藤については「イメージはあまり変わらないですね。彼はいい選手だしMMA全部がトータルで上手。でもそれだけ」、試合については「いい試合がしたい。前の自分の試合はよくなかったかな。だから次の試合は、いい試合がしたい。すぐにでも1勝が欲しいですから、それです」と語った。
2年越しに対戦が実現することについては「自分の階級(フェザー級)で、(ランキング的な意味で)自分の近いところにいる選手だと、まだ斎藤選手とだけ試合をしていなかったから、試合が決まってうれしいと思っていた。以前、試合決まったけれども、自分のケガでその試合ができなくて(流れて)、もう1回その機会が来て、自分はうれしいです」、斎藤に上回っているところについては「寝技です。間違いないです(笑)」とのこと。 クレベルに勝つ戦略が見つかったと語る斎藤に対しクレベルも「戦略はケンカスタイル。もう一個の戦略は、勝つこと! みんないろいろなスタイルがあって、斎藤選手はそれをやっていますよね、これをやりたいからそのためにこれを使うとか、こうすればこうなるって全部作戦で動く。私にそれはできない。私の戦略にはあんまり秘密がない。“寝技やるか”だけ。細かい戦略はない。私はもっと“ラク”でいたい。なんでも自分はできるんだよ、今。斎藤がやりたいことがあったとしても、私もなんでもできるよ。寝技、キックボクシング、レスリングなんでもできるから、本気で(これぞという)戦略はない」と語った。 この試合に勝ち、次に戦いたい相手としては「まあ、いっぱいいるかな!でも自分本当に1個ずつ考えていて、その最初が斎藤選手だった。でも……鈴木千裕かなあ? RIZINがチャンスをくれたらもう1回、千裕と戦いたいかな? 朝倉は分からないな、1週間前にYouTubeでまた“クレベルともう1回戦う”とか言ったりしていたみたいだけど、鈴木千裕、金原正徳、朝倉未来、この3人とは戦いたいです」と3人の名を挙げた。