冬鳥なのにナゼ 季節外れのヒシクイ確認 沖縄・名護 国天然記念物の冬鳥
名護市呉我の海岸沿いで15日午前、国指定天然記念物の野鳥、ヒシクイが1羽確認された。冬鳥で、専門家によると、この時期に確認されるのは珍しく、ほとんど例がない。14日ごろから付近で見られているが、飛ぶ様子は確認されておらず、羽などに何らかの異常が出ている可能性もある。 【動画】客は数人、でもヤンバルクイナはいっぱい 集落の暮らし支える、国立公園内にある伊部売店 【どローカルリポート】
ヒシクイは環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類され「絶滅の危険が増大している種」に当たる。冬になると、シベリアなどから日本に渡ってくる鳥で、県内でも毎年10月後半から、11月にかけて、少数飛来している。ただ、夏の時期に確認されることは、ほとんどないという。 国指定屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さんは14日午後5時過ぎに、ヒシクイを確認した。渡久地さんは「若鳥のようだ。渡りにしては時季が早く、理由がよく分からない。春から帰らずにとどまっていたか、台風など気象によるアクシデントか」と話した。
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd