ミリタリーのエッセンスを散りばめたタトラス──特集:今年のダウンジャケットの選び方
ダウンアウターに強いタトラスの今季は、ミリタリーテイストが主流。モダンなオーバーサイズなど、都会的に着こなせるアイテムが揃う。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
ラギッドなディテールとモダンな素材をミックス
ダウンアウターを筆頭に、防寒性と都会的なシルエットデザインのアイテムで魅了する「タトラス」。今季はM51(モッズコート)や、フライトジャケットのB-3をモチーフにしたアイテムなど、ミリタリーの力強さを随所に感じるコレクションを展開している。また、ロロピアーナと協業した素材を用いるなど、ラグジュアリーなアイテムにも注目したい。 ■TESTRO 高い人気を誇るシャイニー素材を用いて、オーバーサイズのフーデッドコートを作成。表面に光沢を出すシレー加工を施した中空糸ナイロンにより、軽量化に加え強い光沢、深みのある発色を備えている。幅広のダウンステッチにはダウンをたっぷりと入れたボリュームあるシルエットに仕上げながら、留め具もプラスチックを使用し、軽さを強調している。 ■DINANDO 高級感ある表地は、スーパー150sのウールによる繊細なタッチと、ナイロンによる高強度で軽い機能性を兼ね備えたハイブリッド。イタリアの高級生地メーカー「ロロピアーナ」社と協業した至高の1着だ。光沢の強いメタルファスナーを採用することで、よりラグジュアリーなムードが際立っている。撥水加工も備えていて、機能性も申し分なし。 ■ROBOU 1930年代のフライトジャケットである「B-3」がベースモデル。ふわふわとしたボア素材で包んだ1着。カールした毛足が特徴のウールとナイロンの混紡糸を使用し、武骨なアイテムに柔軟性を加えている。裏面にはラミネーションを施し防風性を高めながら、ダウンもたっぷりと封入しているので保温性にも優れている。 ■ABIO 1950年代にアメリカ陸軍で採用されたM51をベースに、オーバーサイズで都会的に仕上げた一着。表地には独特の光沢感があるイタリア製のナイロンコットンを使用。目の詰まったヌメリのあるタッチに加え、シワになりにくくしっかりシルエットを保形してくれる素材だ。内側にはダイヤキルト状で入れたダウンで保温性も抜群だ。 ■タトラス コンセプトストア 日比谷店 TEL : 03-6273-3400
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)