バイデン大統領、反ユダヤ主義を非難へ-ホロコースト追悼式典で演説
(ブルームバーグ): バイデン米大統領は7日、米ホロコースト記念博物館の年次追悼式典で演説し、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に抗議して全米各地の大学で繰り広げられているデモについて、反ユダヤ主義のレトリックを非難する予定だ。
大統領は連邦議会議事堂で行う演説で、こうしたレトリックは容認できないと批判するとともに、反ユダヤ主義をはじめとするヘイトの言動に強く反対するよう米国民に呼びかける見通しだ。ホワイトハウス当局者が演説内容を事前に説明した。
このほか、イスラム組織ハマスによる昨年10月7日の対イスラエル攻撃を巡り、ナチスドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)以来、最悪のユダヤ人攻撃だとして、あまりにも多くの人々が両方の出来事の重大性を過小評価していると話す。
大統領は2日、抗議デモについて初めて直接話し、抗議する権利に支持を表明する一方で、暴力や反ユダヤ主義、ヘイトスピーチなどを非難していた。
バイデン氏、ガザ反戦デモ巡り秩序維持を訴え-暴徒化の動きけん制
11月の大統領選で再選を目指すバイデン氏にとって、7日の演説は政治的なジレンマを浮き彫りにする形となる。イスラエルによるガザ攻撃で、民主党内の立場の相違が顕在化し、再選の可能性を損なう恐れもある。
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原題:Biden to Decry Campus Antisemitism in Holocaust Memorial Speech(抜粋)
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Jordan Fabian