広瀬川の”赤い水”問題 点検で新たな異常見つからず 発生源の堆積物をポンプ車で吸い上げる清掃作業が進行中 仙台
東北放送
今年10月、仙台市内を流れる広瀬川で石炭の一種「亜炭」の廃坑から流れ出た、鉄さびが原因とみられる「赤い水」が発生した問題です。関係機関が17日、現地の状態を調べて、現在は、原因となる新たな堆積物がないことを確認しました。 【写真を見る】広瀬川の”赤い水”問題 点検で新たな異常見つからず 発生源の堆積物をポンプ車で吸い上げる清掃作業が進行中 仙台 合同点検には、仙台河川国道事務所や仙台市などの担当者が参加し、広瀬川に沿って1キロほど歩きました。 この問題は、10月30日、太白区向山から数キロに渡って広瀬川の水が赤く濁っているのが確認されたものです。 調査の結果、石炭の一種=亜炭の廃坑から流れ出た鉄さびとみられるヘドロ状の堆積物が雨水を川に排出する「吐口」から地下水とともに流れ出たことが原因とみられています。 点検では発生源と特定された太白区向山2丁目の吐口や周辺の排水管などを対象に対岸から目視で確認したり、見えにくいところはドローンで撮影した映像で新たな赤い堆積物がないかを確認しました。 仙台河川国道事務所 金真一郎副所長: 「亜炭の層があるということで、亜炭層からの流出が考えられ、今回向山を重点的に点検しております。赤い水が流出している所は確認されませんでした」 点検の結果、新たな異常は見つかりませんでした。現在、発生源の赤い堆積物をポンプ車で吸い上げる清掃作業が進められていて12月中には完了する見通しです。
東北放送